自家焙煎珈琲&洋菓子専門店ノースライブコーヒー/江別市

札幌のとなりまち、江別市。
この地でひときわ存在感を放っている店があります。

野幌駅から徒歩2分、【自家焙煎珈琲豆&洋菓子専門店ノースライブコーヒー】。

店内に足を踏み入れると、木のぬくもりに心が落ち着き、ズラリと種類豊富に揃えられた珈琲豆とともに所狭しと並ぶ「えべチュングッズ」や焼き菓子、ジャム、ショーケースで輝くチーズケーキなどが私たちの気持ちを高めてくれます。

2008年には北海道洞爺湖サミットで同店の「プレミアムブレンド」が採用され、あのブッシュ大統領(当時)もサルコジ大統領(当時)も口にしたコーヒー豆を売る店として一躍話題となりました。
「プレミアムブレンド」は、雑味がなく全てのバランスが絶妙に整っている逸品。
きっと世界の要人たちをも虜にしたに違いありません。

いくつもの「運命的な」出会いが最良のタイミングで重なり、現在のブランドが築かれてきました。

ノースライブコーヒー/江別市

代表の小笠原均社長は、もともとは首都圏の銀行で働くサラリーマンでした。
当時から、自分の店を持ちたいという夢を秘めてはいましたが、なかなか実現には至りませんでした。

人生を変えたのは、老舗珈琲豆卸問屋「とらや商店」さんで出合った、一杯のドリップコーヒー。
それまで、取引先で出されるコーヒーが苦痛でさえあった小笠原さん。
しかしそのとき味わった一杯は違いました。芳醇な香りとコク、甘み・・・
この運命の出合いが、小笠原さんを、珈琲の道へと導いていきました。

そんな折、スキーが大好きで日高の土地に魅了された双子の息子さん、智さんと崇さんが、日高の高校に入学。
すっかり北海道にはまってしまった二人は、もう地元の千葉には帰らないと宣言。
親としては心配する気持ちもありつつ、岩手県出身のため雪国での暮らしは合っているかもしれないと思えた小笠原さんは、これをチャンスと捉えました。

珈琲の道は、北海道へと向かっていきました。

二人を追いかけるように、小笠原さんご夫婦も北海道に移り住むことを決意し、願い出る形で札幌支店へ転勤。

先出のとらや商店の社長に、北海道での出店について相談してみると、北欧でコーヒーがよく飲まれているように、寒い土地ではコーヒーの消費量が多いから、大丈夫じゃないか、と前向きな答えが返ってきました。
このアドバイスに背中を押されたのと、銀行の早期退職制度導入とのタイミングが合い、ついに銀行を退職。
とらや商店の社長のもと、珈琲豆と卸しのノウハウを徹底的に学びました。

とらや商店が関東に出した小売店舗の店名が「ライブコーヒー」であったことから、小笠原さんが北海道に出す店は「ノースライブコーヒー」に決定。

ノースライブコーヒー/江別市

最初は札幌に出店しましたが、自宅のある野幌と札幌との往復は、想像以上に時間的にも体力的にも消耗が大きい。
そこで、野幌に移転しました。

野幌で小さく店を営みながら、せっかくレンガの町に移り住んできたのだからレンガ造りの建物で店を出したいと夢に見ていたちょうどそのタイミングで、またしても運命が味方してくれました。
今ノースライブコーヒーが入っているレンガの建物が、「テナント募集」の広告を出していたのです。

札幌のレストランも入居希望の手を挙げていましたが、建物のオーナーさんは地元愛の強い方でした。
慣れ親しんだ街からレンガが消えていくのが寂しい。せっかくなら、地元に住み、地元で商売を続けてくれる人に貸したいと、小笠原さんの手を取ってくれたのです。

理想の店作りが始まりました。
図面も、床も、ドアも、全て家族で手作り。
少しずつ、今のノースライブコーヒーの姿ができてきました。

ノースライブコーヒー/江別市

徐々に地元のお客さんが立ち寄ってくれるようにはなったものの、まだまだ安定経営とは言えない状況のまま、数年が経過。

転機となったのは、洞爺湖を臨む一流ホテルとの取り引き開始、そして、2008年の第34回主要国首脳会議の会議。
サミットで、同店の「プレミアムブレンド」が使われたのです。
「北海道洞爺湖サミットで使われた豆」「ブッシュ大統領も味わったコーヒー」を提供する店として、注目を集めるようになりました。

役所とのつながりも、大きな変化をもたらしました。
原始林に魅せられ、縁もゆかりもない野幌に、「よそ者」として移住してきた小笠原さん一家。外とのつながりはほとんど持っていませんでした。
そこに、イベントへの積極的な出店を勧めるお役人さんが現れたこと。
活性化に情熱を燃やす江別市役所の職員さんが「江別若手経営塾」を開講し、智さんと崇さんが参加したことでそれまでゼロに近かった異業種との交流が盛んになったこと。
さらに、地元のゆるキャラづくりに奔走する市議会議員が「えべチュン」を考案し、ノースライブコーヒーにえべチュンをモチーフにしたお菓子製作を持ちかけてきたこと(後に、大人気商品『えべチュンサブレ』が誕生します)。
こうした出会いが重なり、風向きが変わってきました。

「全てはご縁です。本当に助けられています。」と、小笠原社長。

ノースライブコーヒー/江別市

珈琲豆だけでなく洋菓子やジャムの製造・販売も行う同店。
小麦粉、バター、クリームチーズ、牛乳、卵、果物・・・素材の9割は江別産を使用。
これを実現できているのも、食材を卸してくれる業者さんとのご縁。

「地元産でほとんどの素材を揃えられるのが、江別のスゴイところ。札幌ではこうはいきません。全国を探しても、これほど人にも素材にも恵まれている町はそうそうありません。江別で本当に良かった。」と話すのは、智さん。

ノースライブコーヒー/江別市

開店した頃は、江別市役所も商工会も観光協会も特に熱心さはありませんでした。
江別に珈琲豆専門店を出したいと相談したときも、「みんな札幌に買いに行っちゃうよ」と一蹴され、小笠原社長はいっとき役所嫌いに。

変わったのは、それまでとは毛色の違うお役人さんが登場した頃から。
役所が変わり、事業者の意識も変わってきました。

「野幌に移り住んで約20年。今ではすっかり北海道人です。
今後も、背伸びせず、身の丈に合った形で続けていきたいです。
外に目を向けるより、まずは江別市12万人の子どもから大人まで、みんなにノースライブコーヒーを知ってもらうことを目標に、ここ江別でしっかりと根を張っていきたいです。」

ノースライブコーヒー/江別市

商号 有限会社ノースライブコーヒー
所在地 北海道江別市野幌町53-20
電話番号 011-381-6672
営業時間 09:30-19:00
定休日 火(Tuesday)
代表者 小笠原 均
WEB http://www.northlive.co.jp/
Facebook https://www.facebook.com/north.live.coffee/