セクハラに対する認識ギャップが問題

セクハラ被害告発の波に揺れるハリウッド。
大昔のことをなぜ今になって・・・と男性たちは戦々恐々としているようですが、昔は今以上に、被害の声をあげにくい閉鎖的な社会だったということでしょう。

昔ほどではなくても、今も尚、被害者が拒絶したり訴えたりすることへの抵抗感と社会からの非難は少なからずあります。

その要因の一つが、男性の認識不足にあると考えます。

ハリウッドの例は置いておいて、日本企業で近年生じているセクハラ問題の例を見ていると、恐らく男性たちにはさほどの「悪気」がありません。

コミュニケーションの一環だったり、どう女性と接して良いかわからず無難な方法を選んだらセクハラと言われてしまったり・・・という例が多いように感じます。

お尻を触ってコミュニケーション?猥談で職場の空気を和ませる?
多くの女性にとっては理解不能な言い訳です。
他にコミュニケーションの手段はいくらでもあるでしょう!と、開いた口がふさがりません。

ただ、無理もないのです。
年配の男性たちにとって、職場内で女性が一緒に働いているという状況自体が「異様」であり、彼らにとっては昔から女性というのは男性を癒やし助け決して男性よりも前にも上にも立たない奥ゆかしくも性的な存在だったのですから。
女性が働く場といえば飲み屋さんで、多少のスキンシップと猥談がコミュニケーションの基本、という時代を生きてきたのですから。

「やめてください」と拒絶すれば「このくらいのことで」「本当は嬉しいくせに」「誰に向かって口を利いている」と、また理解不能な反応に被害者は苦しめられます。

この性別間ギャップと言いましょうか、世代間ギャップと言いましょうか、溝を埋めることがセクハラ対策の第一歩です。

まず、社内研修などを定期的に行い、どのような行為がセクハラとされるのか、拒絶されたらどうするべきか、拒絶されなくてもやってはいけないこと、現代社会の一般的な常識等を、認識してもらう機会を設けます。

もしも「何がいけないのか」と反論する社員がいれば、「では、あなたの娘さんや奥様が同じことを言われたりされたりしたら、どう感じますか?」と問います。
概ね、この時点で認識を改めてもらえます。

常に自分や自分の身近な人に置きかえて考える習慣を身につけると、逆ギレはなくなります。

もちろん、これらだけでは完全に廃絶することはできませんので、予め、社内の防止体制を徹底しておくことが肝要です。
社内報などで注意を喚起する、就業規則に禁止の旨と加害者処分のルールを明記する、相談窓口を整え機能させる、などが考えられます。