ハラスメントに関る話題・見解

「おまえには人望がない」パワハラ自殺で約1億円損害賠償請求

ガスや石油製品などを販売する「橋本産業」(東京都)の山形営業所に勤めていた当時51歳の男性が自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因だったとして、遺族が会社を相手取り、約1億円の損害賠償を求め提訴した、とのことです。

上司から「ボーナスもらえると思うな」…自殺男性の遺族が1億円賠償求め提訴
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200624-OYT1T50149/

記事によると、
1985年 営業職の正社員として入社
2017年6月頃~ 所長から継続的にパワハラを受けていた
●「おまえには人望がない」「ボーナスもらえると思うなよ」などと、他の従業員らの前で叱責
●複数回に渡り営業日誌を書き直させられた 等
その後、体調不良
2018年3月 自殺
2018年5月 労災申請
2018年11月 営業所長の叱責によってうつ病を発病し、自殺したと、労災認定
(訴状より)

—–

「おまえには人望がない」というような、「みんなも悪く言っているよ」というニュアンスで失望感を与え孤立させる加害者は多く、価値を全否定し自尊心を深くえぐる悪質極まりないハラスメントです。
また、他の従業員や顧客など人前で叱責するのも、恥をかかせ、自尊心を傷つける、自殺リスクの極めて高い行為です。

叱責する際には、“罪を憎んで人を憎まず”で、やった「こと」を正しても、「人」を否定してはいけません。
人を否定する資格は、身分を問わず誰にもありません。
相手の心情に配慮し、言い方に気をつけなければなりません。

もしも、このような言動に苦しめれている同僚がいたら、救ってあげてください。

被害者は、被害者でありながらもいじめを受けているという事実を自分でも認めたくないため、同情されると余計に傷つくことがあります。

だからといって見て見ぬ振りをしていると、数名からいじめられているだけでも、職場の全員から嫌われている、全世界から存在を否定されているような気持ちになり、その孤立は被害者を追い詰めます。

あからさまに同情的な態度を示すよりも、あいさつをする、世間話をする、困っているときに手伝ってあげるなど、適度な距離を保ちながらも「敵ではない」「あなたは一人ではない」ことを示しましょう。

加害者も、相手に味方が多いことを悟るといじめづらくなります。

傍観者にならず、「大丈夫、いつでも相談してね」という関係性を築いておくことが大切です。
パワハラは見ているだけでも憂鬱になりますよね、自分の心を健康に保つためにも、職場改革の担い手となり手を差し伸べてあげてください。