コロナで、働き方マインドはどう変化した?

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新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの暮らし、働き方、生き方、考え方は大きく変わりました。

働いている方々は、どのようにこの変化を捉えているのでしょうか。

出社しなくても仕事は可能、と気づいた

オンラインが当たり前になり、テレワークを試してみたら快適過ぎて、今後もずっと出社せずに働きたいと考える方が7割超というデータも。
テレワーク継続望む社員と、「やっぱり顔を合わせないと」と元の働き方に戻そうとする古株さんたちとの冷戦が始まっています。

でも、直接会うこと、話すことのありがたみも実感

オンラインで仕事も生活もほとんどが完了してしまう社会になりましたが、もう半年以上も心置きなく対面で談笑するという機会を奪われていると、さすがに人恋しくなるものです。
コロナ前の世界がどれほどありがたく、幸せなモノだったのか、もしも時間を戻せるなら・・・と空想する方は少なくないようです。

上司に求められる役割とそれを果たせない上司が見えた

出社していた頃は椅子に座っているだけで上司だったけれども、オンラインとなると何か仕事をしなければならず、しかしテレワーク中の部下をマネジメントする能力がなければ、存在意義を果たせず・・・
部下からは「上司いらなくない?給料は僕らより高いのに」と疑問を呈されてしまう悲しい存在に、なっていませんか?
「名ばかり管理職」(数年前に問題になった権限のない管理職という意味とは異なる)は、淘汰されていくでしょう。
何のために管理職は存在しているのか、管理職に必要な管理能力とは何か、を明確にすることが求められます。

「頑張ってる風(フウ)」ではダメだとわかった

名ばかり管理職はもとい、「名ばかりデキる社員」も浮き彫りになってきました。
いつも職場をウロウロしている、いつも書類を見つめている、武勇伝がすごい、鼻息が荒い、声が大きい・・・
オンラインではそんなことには意味はないと、わかってきました。
何だか忙しそうな方や、頑張ってますアピール、デキる社員風より、生産性を高め成果を出すことが大切です。

仕事は結果だ、とわかった

もちろん結果がすべてではなく、失敗や試行錯誤を経て得られる成果は大きいのですが、テレワークになると前述のように「振り」やアピールが通用しないため、「結果を出さなければならない」というプレッシャーはより一層強くなります。
テレワーク中の部下を「サボっているのでは」と疑う上司が多いのですが、意外にも逆にテレワーク中の方が結果を出すため頑張ってくれています、信頼してあげてください。

セルフマネジメントが大切になった

コロナストレスやテレワークによる長時間労働及び運動不足などで体調を崩しやすくなっています。
上司に十分な管理をしてもらえないコロナ禍では、時間や体調の自己管理が必要です。

進んでいる企業と遅れている企業の明暗が見えた

コロナ禍では情報番組を観る時間が増えています。
情報番組では、「全社員テレワーク」とか「密を避ける工夫」など先進企業の取り組みが連日報道されています。
それらに触れ、雇われる側の方々は自分の勤め先と比較して、場合によっては格差に落胆しています。

在宅ワークや地方移住など、選択肢が広がった

先進企業の取組事例を目の当たりにした社員たちは、不満を募らせます。
オンラインという働き方がスタンダードになると、距離やエリアは選択の条件から外れますので、転職も容易になります。
「都心でタワービルでデザインオフィス」というこれまでのメリットがデメリットになり、ラッシュと無縁の地方オフィスや自宅が「働きやすい職場」となります。
企業としては、これまでの採用・定着実績の上にあぐらをかいている場合ではありません。
自社でも多様な働き方の選択を可能とするなどスピード重視で先進的に取り組まなければなりません。

お金より大切なものが見えた

コロナ禍で働くということは、命がけの選択です。
お金よりも命が大切、ハイリスクな家族がいるから仕事を辞めるという方もいるでしょう。
ステイホームで家族との時間が増えてワークライフバランスの大切さを知ったから、家族と過ごす時間を尊重してくれる企業に転職しようという動きもあるようです。
一方で、命がけで仕事をしている医療従事者には十分な賃金や賞与が支給されていないという事例もあります。
命とお金、コロナ禍では常にこの二者のバランスに寄り添うマネジメントが求められます。

転職か副業を検討中

命の危険を感じるから、収入が減ったから、働く人を大切にする企業で働きたいから、などそれぞれの理由で、転職や副業を検討する方が増えています。
コロナ禍での「新しい働き方」に対応できない企業は、どんどん人材を失うことになるでしょう。
今こそ、働き方改革を進めなければなりません。

過去の栄光はリセット、柔軟性と多様性で選ばれる企業に

新型コロナウイルス感染症の流行により、価値観や人生観にこれほどの変化がありました。
これからも、変化は続いていくでしょう。
企業は、過去の実績や昭和の常識はすべてリセットして、社員や社会の多様化するニーズを的確に捉え、スピーディに対応していく柔軟性が求められます。

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ等ハラスメントや過労死・過労自殺、人権侵害、労働災害等のリスクから企業と労働者を守る労務危機管理コンサルティング会社です。