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【コラム】コロナ禍で起こりやすいハラスメントトラブル

非接近・非接触がコミュニケーションマナーとなり、「密」を避けることが標準となるこれからの世界ですが、全国民にそれが浸透するわけではなく、コロナを「気にする人・恐れる人」と「気にしない人・恐れない人」との差が広がっていくと思われます。

多くの従業員は前者だと思いますが、社内の一部に後者のような従業員がいると、トラブルが生じやすくなります。

「やっぱり顔を見て直接話さないとダメだよね」
「リモートではわかり合えないよね」
「人との距離が広がると良くない影響がある」
「オレはコロナじゃない」
「コロナなんて怖くない」
「コロナなんて我が社には関係ない」
・・・という自分なりの正義と価値観で、接近してきたり、社員を集めたがったり、密を作りたがったりする上司がいる、という声が上がっています。

必要以上に接近、接触することはセクハラになり得ますし、感染の恐れがあるにもかかわらず予防策を講じず「密」を強要することはパワハラにもなり得ます。

しかも、命に関わるハラスメントです。

社員の安全と健康を守るのは、会社の責務で有り上司の責任です。
コロナ禍では、接近・接触・対面・集合を避けるよう呼びかけるのが管理者ないし会社の「なすべきこと」です。

もう一つ、コロナ禍で起こりやすいハラスメントがあります。
コミュニケーション不足から生じるパワーハラスメントです。

接近がままならず、またリモートワークが進むと、どうしても「目をかけてあげる」「声をかけてあげる」ことが難しくなり、指導や教育が手薄になります。

放置され十分なOJTを得られないままでは部下がすくすく育つはずもないのですが、上司がそこに配慮できず、期待に応えてくれない部下に「どうしてこんなこともできないんだ!」「普通わかるだろう!」と辛く当たってしまう、というケースが増えます。

指導・教育がコロナ前の半分以下になることを前提に、これまで以上に、効率的かつ丁寧に育ててあげなければなりません。

上司の皆様の「自分が新人だった頃は」という過去の栄光は、忘れてください。
コロナで世界は180度変わりました。「コロナ前の常識」は通用しない、新世界です。

創意工夫して、新世界のニュースタンダードに順応していかなければなりません。

こんなときだからこそ、上司も部下もギスギスせず、思いやりと余裕を持って、ウイルスという共通の敵に一丸となって挑んでいく、そんな連帯感が生まれるチャンスにしたいですね。