テレワークハラスメントがNHKニュースで取り上げられていました。
【NHK】在宅なのに?“テレワークハラスメント”って…
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200625/k10012483701000.html?utm_int=netnewsup-detail_contents_news-link_002
- 常時カメラオンを強要される
- 常に見張られているプレッシャー
- 30分おきに業務報告をさせられる
- カメラやチャットで頻繁に話しかけてくる・雑談が多い
- オンライン飲み会を強要される・頻繁過ぎる
- 「何してた?」とか「何時に起きた?」など私的時間に興味を持たれる
- 「部屋を映して」とか「下はパジャマ?見せて」など私的領域を見せるよう強要される
・・・等々の事例が当社にも寄せられています。
テレワークでは、会わない分積極的なコミュニケーションが大切、とはよく言われていますが、積極的過ぎ、頻繁過ぎというのも考えものです。
見えないところでサボっているのではないか、と上司の皆様は不安になるかもしれませんが、テレワークでは途中経過よりも結果を重視すべきです。
ゆえに、管理する側としては、期待する一日分ないし一週間分の成果を明確に設定することがまず求められます。
その上で、成果を上げられているのであれば、それで良しとします。
途中サボっていても、結果さえ出していれば、寛大に。
離れている方が実はサボらずしっかり集中しているものです。
サボっていると思われたくないため、見られていないからこそダラダラせず成果を出そうと頑張っています。
部下のことを、信用してあげてください。
見張られていると、部下は萎縮してしまいます。
萎縮すると、ミスや不明点を隠すようになり、業務に不利益が生じます。
上司の方が寂しくなってしまい、頻繁に話しかけたりカメラオンを強要したりオンライン飲み会を開催したがったりするというケースも多いです。
テレワークで上司や同僚と適度な距離ができ、若い世代は案外心地良さを感じています。
せっかくちょうどよく保たれている距離を無理に縮めようとすれば、部下にとっては苦痛かも知れません。
テレワーク中は、身体も心も脳も半分はプライベートな領域に入っています。
常時カメラをオンにして見張りたいと上司が望んでも、部下たちは私的な空間にいるわけですから、入り込もうとすれば個の侵害、プライバシーの覗き見というハラスメントに該当し得ます。
連絡を取るのが悪いというのではなく、過度に侵害し過ぎるのが悪いということです。
例えばチームの報連相タイムを15時~16時と決めておき、その時間にはカメラをオンにすると予定させておけば、部屋の片付けや化粧、服装などもあらかじめ対策できますので、それほど苦痛ではないはずですし、そのくらいはマネジメントの一環として許容される範囲内です。
リアルオフィスでも、部下との距離感は悩ましかったと思いますが、テレワークではより一層、“丁寧な管理”と“距離の保持”のバランスは難しくなります。
部下を信頼し、結果重視で、紳士的なコミュニケーションを一日1回1時間以内程度に抑える、くらいがちょうど良いでしょうか。
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