ハラスメントと信頼関係

福岡 宮若市長がパワハラ発言か 複数の職員が申し立て(2023年11月28日 NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231128/k10014271111000.html

福岡県宮若市長からパワハラ発言を受けたと複数の職員が申し立てている事件で、市長は発言をおおむね認めたうえで、「相手との信頼関係ができていると思ったうえでの発言だった。不快に思ったのなら謝罪したい」と話しているということです。

信頼関係は双方に信頼の意思がなければ成立しません。
また、そもそも「一方の他方に対する威圧的発言が許される関係」は、信頼関係ではなく、主人と奴隷の関係であり、まさにアンバランスなパワーに基づくハラスメント、すなわちパワハラです。

上司が部下に「私たちの間には信頼関係があるよね」と確認しようとしても、部下は上司に本心を述べられる立場にありませんので、返答の真偽は疑わしいです。
つまり、双方向の信頼関係を確信する方法はないのです。

ゆえに、私たちは、信頼関係はないかもしれないということを前提に、
「信頼関係がなければ許されないこと」は、しないことです。

信頼関係の有無にかかわらず、他人に威圧感を与えたり、人格を否定したり、不快感を与えたりしてはなりません。
上司と部下の関係性は、他人と他人の、大人と大人の、仕事上の役割分担に基づく公式の関係性であるはずです。
上司なら部下の人格を否定しても良い、部下は上司から人格を否定されても仕方がない・・・そんなはずはありません。

投稿者

新田 和代
新田 和代
株式会社ケンズプロ代表取締役/社会保険労務士/行政書士