ハラスメント医療・介護

上司の女性から「ばか野郎」、叱責4~5時間…介護職員の男性が自殺(読売新聞)

上司の女性から「ばか野郎」、叱責4~5時間…介護職員の男性が自殺(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210714-OYT1T50117/

仙台市の医療法人「翠十字」に務めていた男性介護職員(当時41歳)が自殺したのは、上司からのパワーハラスメントが原因として、男性の妻らが法人に対し起こした訴訟の裁判が始まった、とのことです。

記事によりますと、訴状には、以下の経緯があったとされています。

  • 2016年3月頃から、仕事のミスを契機に女性上司からパワハラ行為を受けた。
    • 「ばか野郎」などと、長くて4〜5時間に及ぶ叱責を受ける
    • 始末書の書き直しを繰り返し求められる
  • 男性はうつ病と診断された。
  • 2016年10月頃、自殺。

介護現場のハラスメント

介護や医療、福祉の現場では、利用者・患者さんからのハラスメントに加え、業務の特性上ストレス負荷が重いこともあり、職員間の人間関係が無機質又は乱雑・乱暴になりやすく、職員同士のハラスメントやいじめが頻発します。
精神的にも肉体的にも負荷が重いからこそ、助け合い、支え合い、穏やかで平和な人間関係の構築に「意識的に」努めることが大切です。
介護現場のチームワークでハラスメント防止

叱責がパワハラにならないように

記事の内容から察するに、本件は、ミスに対する叱責が業務上適切な範囲を超えて「厳しすぎた」ことが問題と言えるでしょう。
必要な指導を行う場合でも、必要だからOK、ではなく、その手段・程度が過度にならないように、そして指導の目的を達成する上で効果的な方法で行うよう配慮しなければなりません。

常に、指導の目的を頭に留め、その目的から逆算して、効果的な指導プランを組み立てます。
プランを実行する際も、常に目的を忘れずに、逸脱しないよう意識します。
冷静に、短時間で、あっさりと、指導の対象となる具体的な「コト=行動・発言・結果」に的を絞り、決して「人」を否定せず、自尊心に配慮して指導することを心がけます。

そうした指導のポイントを、研修などを通じて定期的に教育すること、社内報などの紙やウェブ媒体も活用して、「口を酸っぱくして」注意喚起を続けることが大切です。

パワハラの加害者にならないために(指導のポイント)