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中国ドラマ『如懿伝』

ドラマ如懿伝

韓流ブームと言われる中、密かに華流ブームも到来しているようで、BSでは中国ドラマが盛んに放送されています。
実在の人物を描いた史劇には興味があるため、時々ですが豪華絢爛な世界観を楽しんでいます。
陰謀、嫉妬、裏切りが凄まじすぎて、人間不信に陥りそうですが…

今週、長く放送されていた『如懿伝』が最終回を迎えました。
清朝・乾隆帝をめぐる妃たちの愛憎劇で、正室亡き後、側室から皇后となった如懿の波乱に満ちた生涯を描いたドラマです。
半分程進んだ辺りからドロドロがあまりに酷くなったため早送りで進めて、皇后に上り詰めた後は乾隆帝の愚かさ如懿の不憫さを見ていられず脱落してしまいましたが、最終回だけは観ました。

このドラマを観て、物事は、どの方向から見るかにより、善が悪に、白が黒にも見えるものなのだと悟りました。

視聴者は、ドラマですから、主人公の本心も無実も把握していますが、そうではない後宮の妃たちは、別の目線から如懿を見つめています。
視聴者から見れば如懿は慈愛に満ちていて懐が深く聖母のように善良ですが、寵愛を争う他の妃たちの目線では、如懿は打算的で欲深い毒婦に見えるのです。

また、「乾隆帝と後宮」という同じ舞台を描いたドラマに『瓔珞<エイラク>』があるのですが、瓔珞では如懿は腹黒い悪人として描かれています。
一方『如懿伝』では瓔珞が次々周囲を陥れる最悪人として描かれていますが、『瓔珞』では主人公ですから、瓔珞は愛情深い人格者として描かれています。

どちらのドラマもだいぶ脚色されていて、ほとんどフィクションに近いのだと思いますが、誰を主人公にするかで、物語は正反対に色付けされるのですね。

自分にとっての正義が、他の人にとっても正義とは限らない。
自分を中心に世界を見るだけでなく、脇から物語を見つめる機会も必要なのだと、考えさせられました。