「人を大切にしましょう」と唱えていると、「新田は社員側の社労士なの?」と、開業当時の私は訝しがられたものです。
「社員は家族のようなもの」と日頃おっしゃっていた社長の口からお聞きしたときは、悲しい気持ちになりました。
と同時に、社員を大切にすることが会社が永続するための大条件であることを、伝えきれていない私自身の力不足を痛感したものです。
会社と社員は、本来は対立するものではなく、同じベクトルに向かい力を合わせるべき共同体であるはずです。
社員を大切にすれば会社が急成長するかと言えば、そうではないかもしれませんが、少なくとも、社員を大切にしない会社に未来はない、ことは確かです。
そして、社員を大切にする会社は、長期的には成長することが様々なデータで明らかになっています。
開業前までは私も、一労働者として民間企業に勤めていました。
ハラスメントも法令違反も日常茶飯事の勤務先では、士気は低く、社員は定着せずベテラン不在で、業績は下がる一方でした。
「なぜ会社や上司は、社員や部下に能力を発揮し成果を上げてもらわなければ困るはずなのに、私たちのやる気を削ぎ成果を潰すようなことばかりするのだろう」と、不信感と不満が募りました。
「大切にしてくれれば、私たちはもっと頑張るのに」という当たり前なのに会社や上司が軽んじているこの法則を、伝える役割を果たしたいという思いで、人事労務の専門家になろうと、当時の私は決意したのです。
広い世界の中で縁あって奇跡的に巡り会えた社員さんたちです。
大切にしましょう。
信頼し合い、支え合い、この激動の時代を、共に乗り越えていきましょう。
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