厚労省でパワハラ対策担当の相談員 部下にパワハラで減給処分(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210329/k10012943251000.html
厚生労働省は、社会保障担当参事官室室長補佐で職場のパワハラ対策相談員(当時)だった男性職員を、4年前に部下に対しパワーハラスメント行為をしたとして、減給処分にした、とのことです。
事案の概要
- パワハラ行為があったとされているのは、2017年
- 加害者は前出の、当時社会保障担当参事官室室長補佐だった男性職員で、職場のパワハラ対策を担当する相談員だった
- 被害者は、当時元室長補佐の部下だった男性
- 「潰してもいいのか」「死ねといったら死ぬのか」などと、公衆の面前で繰り返しののしられ、うつ病を発症し、2020年に退職した
- 被害者は2020年に公務災害を申請し、今月2日付けで認定された
人前で罵る行為
部下の前でとか、大勢の人の前でなど、見せつけるように、見せしめのように、叱るのは不適切です。
指導の内容が適正であったとしても、指導方法に問題があります。
叱られる側の自尊心を傷つけ、精神的に追い詰める方法であり、危険です。
また、それを見せつけられた、聞かされた周囲の職員たちにも甚大なストレスを与え、就業環境を悪化させます。
指導する際は、相手の心に届く場所、時間、環境を選んであげる配慮が必要です。
人格を否定する言葉
「死ね」「潰す」「殺す」「バカ」「アホ」などの言葉が、不適切であるのは言うまでもありません。
業務上必要な言葉ではありませんし、生命を脅かし人格を否定、侮辱する暴言です。
子どもに真似させたくない言葉は、大人も、いついかなるときも使うべきではありません。