名古屋市長、金メダルかじりとセクハラ事件

名古屋市長が、東京五輪ソフトボール日本代表・後藤希友選手が表敬訪問した際、後藤選手の金メダルを自分の首にかけてもらい、マスクを外してメダルに噛みついたことが、大問題になっています。

表彰式でもメダリストが自分でメダルを取り上げて首にかける、という配慮をしているコロナ禍で、メダルを首にかけてもらった挙げ句、唾液でメダルを汚し、しかも消毒をせずに手渡しで返す、という信じがたい暴挙に出たのです。

さらには、メダルを噛む前後には、セクハラ、パワハラ発言を連発していたことが明らかになっています。

報道されている内容をまとめますと、以下のような発言があったようです。

「女のソフトボールやっとるやつは、中学生かなんかでも、なんとなく色が黒うて、けっこうポニーテールが多いでしょ?」

「でかいな、でかいな」

「ぜひ立派になっていただいて、ええ旦那もらって」

「旦那はええか?」

「恋愛は禁止なのか」

きっと今もセクハラの認識はない

直後から大炎上し、市長は火消しの謝罪を「一応は」しましたが、何が悪かったのか、なぜ責められているのかは、ご自身では理解されておらず、腑に落ちていないだろうと感じました。

「愛情表現のつもりだった」とか、「彼氏おる?彼女おる?と訊くと若い子はみんなリラックスする」「小さい子なんかに訊くとみんな喜ぶ」「場を和ませる」といった趣旨の言葉が聞かれましたように、発言した本人にとっては「良かれと思って述べたこと」だったのでしょう。
場を和ませるどころか、凍りつかせる効果しかないのですが、そんな空気を読める人は、そもそもセクハラなんてしません。

これが「セクハラ・フレンドリー勘違い問題」です。

受け手が毅然とした拒絶反応を

ここで省みるべきは、受け手の反応です。
今まで99%の受け手は、笑って受け流してきました。
この「笑って」を、「喜んでる!」と勘違いしてしまい、良かれと思って、もっと喜ばせたくて、ますますエスカレートしてセクハラを続けるのです。

フレンドリーとセクハラは違います。
笑顔と苦笑いは違います。

この問題を打開するためには、
(1)加害者となり得る人たちに対し、本人の反応がどうであれ不適切な言動を控えるべきことを教育する(研修や社内レター等にて)、
(2)被害者となり得る受け手は、笑って流さず、毅然と不快の意思表示をすることにより、次世代へ悪しき文化が続かないようにする、
ことが大切です。

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ等ハラスメントや過労死・過労自殺、人権侵害、労働災害等のリスクから企業と労働者を守る労務危機管理コンサルティング会社です。