女性部下を蹴る、長時間叱責パワハラ 市職員を懲戒処分、岐阜・可児市(2022年8月26日 岐阜新聞Web)

女性部下を蹴る、長時間叱責パワハラ 市職員を懲戒処分、岐阜・可児市(2022年8月26日 岐阜新聞Web)
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/120556

岐阜県可児市は、8月25日、部下へのパワーハラスメントで、市民部の男性職員(62)を、減給10分の1(1か月間)の懲戒処分にした、とのことです。

記事によりますと、以下のような経緯があったということです。

  • 2022年7月30日、男性職員は、市の関係団体が主催するイベント会場で、部下の女性職員が自分の指示と異なる対応をしたことに立腹し、背後から右足を2回蹴った。
  • 2022年8月3日、事務所で同じ女性職員に対し、普段の言動について1時間以上にわたり叱責を続け、我慢できずに早退しようとした女性職員の進路をふさぎ、右手を引っ張り、引き戻した。部下にけがはなかった。
  • 女性職員が元上司に相談して発覚。
  • 市の聞き取りに対し、男性職員は行為を認め、謝意を示した。
  • 2022年8月25日、市は、減給10分の1(1か月間)の懲戒処分とした。
「蹴る」「1時間以上の叱責」等に至った経緯は不明ですが、どのような理由があっても、暴力や必要以上に長時間にわたる叱責は、許されません。
仕事の世界で相手の身体に触れる行為は、救急救命の必要性がある場合、身体的接触が不可欠な業務である場合などを除き、許される余地はありません。
部下がどのような態度であろうと、煽られても、思うように動いてくれなくても、暴力以外の方法で指導しなければなりません。
また、叱責が長時間に及ぶと、追い詰められ、心身の健康を害したり、最悪の場合は自殺したり、事件を起こしたりする可能性が高くなります。
長時間というのは、1時間を超えると完全にアウト、30分間が限界ライン、可能であれば5分以内収めるべきです。
例えば、ミスによる損失回復のための対応や、再発防止策の取組等は、時間、日数を要することもありますが、ミスをした本人を厳しく叱ることそれ自体は、シンプルにアッサリと、できれば1分程度にとどめ、改善対応に当たらせるなどすべきです。
1時間も説教するということは、過去の失敗を持ち出したり、普段の態度に苦言を呈したりと、様々盛り込まれたのではないかと想像しますが、叱責は「タイムリー」が大原則です。
そのとき起きたことに絞るべきで、過去や普段のあれこれを持ち出すのは、部下をさらに追い詰めます。