ハラスメント

東京オリ・パラ開閉会式の統括責任者 佐々木氏辞任へ(NHK、他)

東京オリ・パラ開閉会式の統括責任者 佐々木氏辞任へ(NHK、他)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210318/k10012921051000.html

「東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の統括責任者を務める佐々木宏クリエーティブディレクターが女性タレントを豚に見立てる演出案を提案するなど、みずからの不適切な表現やアイデアの責任を取りたいとして辞任することに」なった、とのことです。

各メディアの報道では、「女性蔑視」と指摘されていますが、性別は関係ありません。
容姿を侮辱するのは人権侵害です。

「良い」とも「悪い」とも、他人の容姿について言及したり表現の材料にしたりするのは、慎むべきです。
それが性的であればセクシュアルハラスメント、性差別であればジェンダーハラスメント、指導の際に容姿に触れればパワーハラスメント、それ以外はいじめ等々と表現されるのですが、分類は重要ではありません。

特に職場では、「かわいい」「キレイ」「スタイルいい」「イケメン」などの褒め言葉も、仕事上の人間関係の中で言われると不快感や違和感を持つ人は多くいます。

セクハラ・パワハラ・ジェンハラ 容姿についてコメントする

ましてや、一般的に人の体型を侮辱する際に象徴として用いられる豚を持ち出すなど、「褒め言葉のつもりだった」「愛らしさを表現したかった」という言い訳も通用しない、明白な人権侵害です。

広告をつくるというクリエイティブディレクターの立場であれば、言葉や演出が持つ力の大きさを最もよくご存知のはず。
だから広告をつくるのですから。
表現は、人を救うこともあれば、殺すこともある、諸刃の剣です。

報道によると、他のメンバーから即座に不適切と指摘されたということですので、それがこの事案の唯一の救いです。

容姿侮辱の波紋

例え当事者となった相手が問題視しなくても、それを見聞きした人が不快感を覚えることがあり、場合によっては心の健康を害する危険性もあります。
また、この度のように公になると、容姿にコンプレックスを抱いている一般の方々にも、痛みを与えます。
過去に豚に例えられた経験を持つ方なら、嫌な記憶が蘇ったことでしょう。
これほどご著名な方なら尚更、影響は大きいと考えます。

全ての言動が公表される時代

発言そのものについては上記のように捉えていますが、それとは別の問題として、内輪でのチャットの履歴も暴露されてしまう時代への恐怖心も、今回のことで確かなものになりました。
頭の先から爪の先まで、朝起きてから夜寝るまで、一挙手一投足について、常に見られている・聞かれている・記録されている・公開される、という意識と覚悟が必要なのでしょう。
窮屈な時代になりましたね。
見ざる🙈・言わざる🙊・聞かざる🙉を心得ます。