ハラスメント

部下に「デートしよう」別の部下には仕事9割減らすパワハラも 市職員が懲戒処分に 兵庫・明石市(FNNプライムオンライン)

国交省、6職員セクハラ処分 省内でも非公表、人事院指針理由に(毎日新聞)

部下に「デートしよう」別の部下には仕事9割減らすパワハラも 市職員が懲戒処分に 兵庫・明石市(FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/124122

「水着の写真送れ」部下に毎日のようにメッセージ 明石市の男性課長は”指針より軽い処分”(関テレ)
https://www.fnn.jp/articles/-/124578

「兵庫県明石市の管理職の職員が部下の職員にセクハラやパワハラの行為をしていたとして、明石市はこの職員を降格させ、3か月間の減給処分に」したとのこと。

2つの記事を総合しますと、以下のようなセクハラ及びパワハラ行為があったということです。

セクハラ

●行為者:明石市総務局の男性課長(47歳)
●被害者:部下の女性職員(30代)

  • 「水着の写真を送れ」などのメッセージを毎日のように送った
  • 「デートしよう」などと複数回発言した
  • 女性の帰り道に何度も付きまとい腕をつかんだ

などのセクハラ行為があったと言います。

  • 女性は何度もやめてほしいと訴えたが、セクハラは止まらなかった
  • 女性はPTSDを患い、現在も休職中
  • 明石市の懲戒処分の指針では、標準例としてセクハラ行為で相手が精神疾患を患った場合は免職または停職にすると定められている
  • しかし明石市は男性課長を減給10分の1の処分に留めた
  • 係長に降格させる分限処分も下しているが、これについては、管理職としてのマネジメント能力に欠けるためだとしている

内容を見る限り、グレーではなく明らかにセクハラに該当しますし、セクハラ度は相当強い事案であり、減給に留めたのが適切な処分だったかは甚だ疑問です。

「水着の写真を送れ」

業務とは完全に無関係である上に、性的な要求であり、悪質です。

「デートしよう」

業務とは完全に無関係である上に、性的な要求です。
また、上位の立場を利用した交際の強要は悪質です。

上司からの誘いであれば、「応じなければ不利益な取扱いを受けるかも」という葛藤も加わり、応じても不本意、拒絶しても不安な結果になります。
自分からの誘いを不快と思わないだろうという自信はどこから来るのかわかりませんが、職場に性的な感情を持ち込んではいけません。
異性も同性も働き手として尊重しなければなりません。
性的対象として見ることは仕事人として認めていないということであり、仕事人としての尊厳を傷つけることになります。

帰り道に何度もつきまとう

ストーカー行為は違法です。

腕をつかむ

身体的接触は暴行罪が成立する可能性があります。

救命や安全確保等、緊急の必要性がない限り、同性であれ異性であれ、他人の身体には指一本触れないことです。
肩を叩く、腕を掴む、握手を求める、ハイタッチを求めるなど、何気ない接触でも、不快に感じる人は多いものです。
特にコロナ禍では嫌がられます。

やめてほしいと何度も訴えている

勇気を出して拒絶の意思表示をした被害者の苦痛は計り知れません。
意思表示があったのだから、コミュニケーションや合意を言い訳にはできません。

パワハラ

●行為者:明石市総務局の男性課長(47歳)
●被害者:部下の男性職員

  • 合理的な理由なく一方的に仕事を9割減らした

9割仕事を減らすという嫌がらせは、パワハラ行為類型の中の「過小な要求」に該当します。
例えば、10年生に対し1年生レベルの仕事しか与えない、など質的な過小要求もあり得ます。
逆に、明らかに達成不可能な期限を設定して膨大な量の仕事を与えるとか、1年生に10年生レベルの仕事を任せフォローをしない、などの嫌がらせも、「過大な要求」としてパワハラになり得ます。
ただし、体調不良や育児などの事情を考慮し本人同意の上少し簡易な業務に就かせるとか、1年生を2年生レベルに成長させることを目的として2年生レベルの仕事をさせるなど、正当な理由、目的がある場合にはこの限りではありません。
管理者は、相手の能力や成長、目的に即した量と質の業務を配分することが大切です。