若者の飲酒習慣は?忘年会シーズンを迎えて

「3年ぶりの忘年会」というワードが飛び交う今年の12月。
しかし実際には、6割以上の企業が今年も忘年会を見合わせています。
さらに、新型コロナ第8波と物価高騰が水を差します。

それに加えて、「若者のお酒離れ」も指摘されています。

若者のお酒離れ

厚生労働省の調査では、「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合」を70代以下の世代別で見ますと、20代が最も低くなっています。

厚生労働省『令和元年「国民健康・栄養調査」』
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html

朝日新聞のアンケート調査

朝日新聞が2022年11月24日-2022年12月8日に実施したアンケート調査では、
「飲みニケーション」について、コロナ禍の前と今とで考え方は変わりましたか?」という問いには、半数以上が「以前より不要だと思うようになった」と回答しています。
その理由で多かったのは、
「お酒がなくてもコミュニケーションに困らなかったから不要」(24.5%)
「目上の人や親しくない人に気遣いしなくてよいから不要」(21.4%)でした。

一方で、「飲みニケーションは必要」と回答した人たちは、「人柄や考え方をお互いに知り、コミュニケーションをより深めるために必要」というのが最多でした。

朝日新聞『「飲みニケーション」まだ必要?』
https://www.asahi.com/opinion/forum/167/

メリット<デメリット

飲酒により「コミュニケーションが深まる」「楽しくなる」「盛り上がる」というメリットと、「健康を害する」「お金がかかる」「失敗を犯す」というデメリットを比較して、デメリットの方が大きいと捉える若者が多いようです。

当社が20代の方々に聞き取りを行ってみたところ、「飲まなくてもコミュニケーションはとれる」「飲んだところで気分は変わらないのになぜわざわざ・・・」「飲まなきゃ本音で語れないなら、語らなければいい」「親睦会はいいけれども、アルコールは必要ない」などの、厳しいというか的を射ている意見が聞かれました。
確かに、一理あります。

飲酒のメリット・デメリット

飲みニケーションはどうすれば?

「自分の若い頃は飲みニケーションで先輩や上司と交流を深めたものだ」と言う上司たちは、今後も宴会で親睦を深めたいと願っているようですが・・・
「飲みニケーション」は今後、どうすればよいのでしょうか。

例えば下表のような工夫を、試してみてはいかがでしょうか。

飲みニケーション

仕事場とは違う環境で、違う時間に、違う会話をすることで、素顔が見えたり本音が見えたりして、それが関係性を解かしたり深めたりすることは確かにあり、飲みニケーションには一定の効果があることは否めません。
しかし、それ故にセクハラやパワハラが発生するリスクも高まり、本音を語り合ったところで翌日には上司側が覚えていなかったり、不都合なところだけ根に持たれたりという、デメリットがもしも顔を出した場合は、デメリットによる損失があまりに大きくなります。

だから、上表のようなルールが必要です。
そもそも、飲みニケーションがなくても、円滑なコミュニケーションが図られる組織づくりが重要と考えます。

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ・ペイハラ・カスハラ等ハラスメント対策や女性活躍推進、採用ブランディングなどを支援する人事コンサルティング会社です。