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伊藤詩織氏の勝訴を受けて

望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、ジャーナリストの伊藤詩織氏(30)が元TBS記者の山口敬之氏(53)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、伊藤氏の訴えを認めて山口氏に330万円の支払いを命じた。鈴木昭洋裁判長は「酩酊(めいてい)状態で意識のない伊藤氏に対し、合意がないまま性行為に及んだ」と認めた。(2019年12月18日 朝日新聞デジタル)

酩酊状態で意識のない人と、それが異性であれ同性であれ、二人きりになること自体が問題です。
大人として分別のない、問題意識の欠落した浅はかな行為です。

「同意」「合意」が争点となりましたが、そもそも酩酊状態で発した言葉や取った行動に、「意思」や「判断能力」は認められないでしょう。

私たちの日常生活でも、酔っている人の口約束は信用しません。

素面で、自由に拒絶する権利が与えられ、一切圧力のない状態で得た「合意」でなければ、合意を主張することはできないと考えます。

ましてや、年齢や立場で上に位置する人物であればなおさら、合意の取り方には慎重にならなければなりません。
相手が逆らわなかった、「はい」と言った、頷いた、というだけで、「合意を得た」と判断するのは早計です。

合意ではなく、「死ぬほど嫌でも上の人には逆らえず」という心情である可能性が高いです。

男性が考える「合意」と女性にとっての「合意」とは、完全には一致しないことが多いと思います。

今回の事件では、伊藤氏は拒絶したと主張しています。
事実であれば、嫌がる女性を押さえつけてという悪質極まりない行為です。

事件の当事者になりたくなければ、以下のような心がけが大切です。
●異性(場合によっては同性)と二人きりにならない
●物理的な距離を保つ(触れない距離に)
●防犯カメラのある公共の場所で会う
●完全に自由な意思に基づく誘いや合意でなければ信じない
●子どもに見せられない言動は慎む

自分の無実と名誉は自分で守らなければなりません。