働く方々へ

生きづらさ、働きづらさから抜け出すヒントを。

パワハラやいじめの被害を受けていると感じたら

記録する

なぜ、いつ、誰に、どこで、何をされたのか、その都度記録してください。
一度だけではなく、こまめに記録し続けることで、その記録に信頼性が出てきます。
状況が整理されると、加害者に対する対処法が見えてくることもありますし、相談窓口などに相談する際に上手く伝えられず二次被害を受ける可能性を軽減できます。

指導なの?いじめなの?

上司の言動がきつい。嫌われている?でも自分の仕事が悪いだけかも・・・とモヤモヤするときは、上司に仕事以外の話題を振って反応を見てみましょう。
食べ物や上司の趣味、ペットなどの話を振ってみて、上司が不機嫌だったり無視されたり、反応が悪いのであれば、上司は個人的な好き嫌いなどの感情できつく当たっている可能性が高いです。
その場合は、会社の相談窓口や、信頼できる上司や先輩などに相談してみてください。

資格取得や仕事以外の趣味、人脈を

仕事をしていると職場で過ごす時間があまりに長いため、会社が全て、会社が世界の中心、という意識に陥りがちです。
すると、会社で上手くいかないことが出てきたときに人生そのものが上手くいかなくなったような錯覚を覚え、失望が大きく、心の傷も深くなります。
仕事は大切ですが、会社が人生の全てでもなければ上司が世界の支配者でもありません。
仕事以外の活動、会社以外の人脈を増やし、注ぐエネルギーを分散させます。
また独立開業の準備をしたり役立つ資格を取得したりして、いつでも辞められる準備をしておくと、心が軽くなります。
会社の外に出てみると、思っている以上に世界は広く、「すごい人」がたくさんいて、自分をいじめる同僚や上司など取るに足らない存在だと思え、彼らの言動も気にならなくなります。

一人で悩まず

ハラスメントを受けていると、DVの被害者と類似した心理状態になります。
すなわち、「自分が悪いのではないか」と自分を責めるようになるということです。
自分を責め続けていると、気分が落ち込み、精神疾患などに罹患するリスクが高くなります。
信頼できる誰かに話を聴いてもらうだけで気持ちが楽になることもあります。
一人で悩まず、ご相談なさってください。

セクハラの被害を受けたら

毅然と「No!」と拒絶する

「拒絶しない=同意≑喜んでいる」と信じるポジティブな男性には、はっきり示してあげなければ一生続けます。
彼は、良かれと思って・・・

拒絶できないときは、聞こえないふり

でも、Noと言うのは勇気が必要です。
拒絶すること自体が大きなストレスになるなら、相手にしないことです。
お勧めはしたくありませんが、笑顔でかわすのが自衛になるなら、その場しのぎならばそれでも良いでしょう。
自分の心と身を守ることが第一です。

信用できる誰かに相談

一人で悶々と悩んでいると、どんどんネガティブになっていきます。
自分を責めたり、人間不信になったり、引きこもりがちになったり・・・体調を崩してしまいます。
誰かに愚痴を聞いてもらったり、アドバイスをもらったり、他の人の対処方を教えてもらったりすることで、良い方向に進むことがあります。
ただし、セクハラはとてもデリケートな問題です。
聞き手の経験値や性格によっては、「自慢?」「うぬぼれじゃない?」「あなたも悪い」と、逆に責められてしまうことが高い頻度で生じます。
すると、セクハラを受けただけで傷ついている心が、ますます深くえぐられ、修復不能なほどになってしまうかもしれません。
相談相手は慎重に選ぶべきです。

会社の相談窓口に相談

職場のセクハラを防ぎ解決するのは、会社の義務です。
ゆえに被害を受けた際は、会社にセクハラの事実を知らせ、解決を促さなければなりません。
「会社は知らなかった」という言い逃れをさせないためです。
相談する際は、自分の発言と相談担当者及び会社の対応を逐一細かく記録することが大切です。
ボイスレコーダーなどで相談対応を録音しておくのも賢明でしょう。

会社が何もしてくれないなら労働相談センターや弁護士に相談

会社に相談したのに何もしてくれないとき、会社に相談するのも怖いときには、外部の専門機関に相談しアドバイスを受けたり、自分の代わりに会社に働きかけてもらうなど、自分が会社と直接対峙しない方法を選択することができます。
このとき、事実関係や会社の対応などを整理した記録物を提示するようにすると、より有意義になります。

パワハラ・セクハラやいじめを目撃したら

「私は敵ではない」と示してあげて

被害者は、被害者でありながらもいじめを受けているという事実を自分でも認めたくないため、同情されると余計に傷つくことがあります。
だからといって見て見ぬ振りをしていると、数名からいじめられているだけでも、職場の全員から嫌われている、存在を否定されているような気持ちになり、その孤立は被害者を追い詰めます。
あからさまに同情的な態度を示すよりも、あいさつをする、世間話をする、困っているときに手伝ってあげるなど、適度な距離を保ちながらも「敵ではない」ことを示してあげてください。
加害者も、相手に味方が多いことを悟るといじめづらくなります。
傍観者にならず、「大丈夫、いつでも相談してね」という関係性を築いておきましょう。

パワハラの加害者にならないために

パワハラの被害者は、心身の健康を害するだけでなく、自殺に追い込まれるケースも少なくありません。
つまり加害者になれば、直接的ではなくても「人を死なせてしまった」という、自責の念を一生背負っていくことになります。
いっときの怒りや個人的感情のままに他者の人格権を傷つけるような言動を行うことのないよう、気をつけましょう。

  • パワハラとは何か、他者はどのような言動を不快と感じるのかなど、意識を持って部下や同僚と接することが大切
  • 注意・指導・教育の際には、その目的を明確にし、その範疇を逸脱しないよう心がける
  • ミスや問題はその都度・そのときにのみ指導するようにし、後日まとめて注意したり、過去のミスを後々まで持ち出すようなことはしない
  • 注意の際には相手にも十分な弁明の機会を与える
  • 公平性を維持する
  • 過度に執拗にならないよう注意する
  • 感情的にならない
  • 暴力は絶対に振るわない
  • 相手の人格を侵害する言動は慎む
  • 社員の能力・個性・性格・世代には差異があり、個人的事情もあるということを認め、尊重・理解する
  • ある程度部下を信頼し、過度に干渉・監視しすぎない
  • 常に相手の立場・感情に配慮した言動を心がける

そのために・・・

  • 部下や職場の仲間とのコミュニケーションを日ごろから大切にする。話しかけやすい関係・指導を受け入れられる信頼関係を築いておく
  • 小さなことでも、それぞれの部下の良いところ・評価すべき点を見つけ、「褒めること」を意識する
  • 万が一自分が同じことをされたら、パワハラだとは思いませんか?
  • 万が一自分の大切な人が同じことをされたら、パワハラだとは思いませんか?
  • 若い頃、こんな上司にはならないぞ、と誓ったことを思い出してみて。

セクハラの加害者にならないために

私たちは性別を問わず誰しも、被害者にも加害者にもなり得ます。
まさか私が加害者に!?という悲劇を防ぐために、最も大事なのは、異性を対等な働き手として尊重することです。

  • 性的言動・性的な冗談は慎みましょう
  • 他者の身体には、必要性のない限り、指一本触れてはいけません
  • 身体・容姿に関するコメントは控えましょう
  • 異性を対等な働き手として尊重しましょう
  • 職場に性的感情を持ち込んではいけません
  • 相手に不快の意を示されたら、速やかにその行為をやめ、以後行わないようにしましょう
  • 相手が不快であることを明確に表示してくれるとは限りません。我慢している可能性もあります
  • 他者のプライベートを詮索してはいけません
  • できる限り異性と二人きりにはならないように気をつけましょう
  • セミナーなどに積極的に参加し知識を深めておきましょう

セクハラは、「あなたを仕事のパートナーとして認めない。性的パートナーでしかない。」というメッセージであり、受け手にとっては屈辱です。
共に働く仲間を、男性対女性と性別でくくるのではなく、一人ひとりを個人として尊重し、思いやりと敬意を持って協力し合う関係性を築きましょう。