ハラスメントとDE&I〜加害者更生のために

この記事を読むのに要する時間: < 1 minute

パワハラの背景にあるもの

パワハラの加害者が加害行為に至った背景は、実に様々であり、列挙しきれるものではありませんし、組織に病原が潜んでいるケースも多いのですが、加害者本人の性格や思考に起因する場合、多いのは以下のような要因です。

  1. 多様性への理解、尊重が希薄
  2. 差別意識や差別的言動の傾向が強い
  3. パワハラや人権等に関する知識、認識が不足している
  4. 本人の人格形成過程に起因して言葉遣いや態度が荒い
  5. 普段は温厚だが、一時的にストレスや疲労、体調不良等があり冷静さを欠いていた、等

3と4の場合は、ハラスメントやコミュニケーション等に関する教育を実施することが有効です。
5の場合は、本人のストレスケアや組織としてのメンタルヘルス対策の実施が求められます。

記事「睡眠不足がパワハラの元凶!?」

これらのうち、1と2の場合の、加害者更生について考えます。
パワーハラスメントやいじめ、人権侵害などの根底には、「自分と違うからおかしい」「みんなと違うから排除しよう」「昔と違うから受け入れられない」という、「多様性への反発」と「差別意識」が存在していることが多いです。

自分にはこの説明で理解できるのに、彼が理解できないのは無能だ、
他のみんなはできるのに、なぜ彼はできないのか、
昔はこのように育ってきたのに、最近の若者がこの方法で育たないのはおかしい、

というように、「自分」「みんな」「過去」を基準として、その基準から逸れる人は「おかしい」「認めたくない」「無能だ」などと非難したり否定したり、自分と違うことに対して怒りや不満、いらだちを感じたりすることが、パワハラやいじめの元になっています。

「こんなこともわからないのか!?」
「なんでできないんだ!?」
というのはその典型で、「自分はできる」というのが基準となり、できない人の理由や背景を理解できないのです。
完璧主義な人や、自分は優秀だと自分で思っている人は、パワハラ加害者になりやすいです。
ゆえに、そのような社員がパワハラ加害者になっても、組織にとっては「優秀な社員」であるため、処分が甘くなってしまいがちであることは、望ましくない事実です。

人の数だけ「いろいろ」がある

元来、人は、人の数だけ「いろいろ」です。
自分と違って当たり前、いろいろで当たり前です。
自分の常識は他人の非常識で、自分の非常識は他人の常識、そういうものです。

ハラスメント教育をする際には、単に「禁止行為リスト」を並べるだけでなく、なぜこれらの行為が適切ではないのかという理由とともに、多様性を尊重する意識を啓蒙することも重要です。

犬が好きな人もいれば、猫が好きな人もいる。
短距離走型もいれば、長距離走型もいる。
理系もいれば、文系もいる。
あなたにできることが彼にはできないが、彼にはできてあなたにはできないこともある。
ということを説くことで、自分基準から離れてもらえれば更生の余地ありです。

自分が同じことをされたら、という主観はどこへ

ところで、自分基準の人には、自分基準なのに自分基準にしきれていないある矛盾があります。
「自分が同じことを言われたりされたりしたら、どう感じるか」「自分ならどのような指導者を尊敬するか」という基準です。

都合の良いところだけ自分基準、都合の悪いことは他人事、というわけにはいかないはずです。

「自分や自分の大切な人なら?」という視点に、立たせることも、更生プログラムには欠かせません。

とは言え、暴力を受けて育った人は暴力で人を育てようとし、怒鳴られて育った人は怒鳴って人を育てようとすることもあるため、自分基準で考えても理解には至らないこともあります。

信頼される人に

多様性を尊重する思考が定着すると、他者にとって「尊重される」というメリットがあるだけでなく、加害者本人にとっても、自分と異なる価値観・感覚にいちいち腹を立てたり苛立ったりすることがなくなり、穏やかなコミュニケーションができるようになるわけですから、メリットは大きいです。
さらに、そうなることにより、他者から信頼され尊敬され、必要とされる存在になり得ます。

「人はいろいろで当たり前」「みんな違う、だから良いんだよね」というマインドを、本人と組織全体の中に育てることが大切です。

DE&Iという視点

企業としては、すべての多様な一人ひとりを、公平に尊重し、受け入れ、誰もが心理的に安全に存在し発言し行動できる組織を作ることが求められます。
DE&Iという概念の教育を進めることには、差別的意識や言動を抑制するだけでなく、他の社員たちのパフォーマンスも向上する、業績も向上するといった効果があります。

当社の支援

加害者更生(表向きは「行為者教育」としていますが)プログラムの提供のほか、ハラスメント防止・再発防止のためのDE&I教育等を承っています。
ハラスメントが起こったときも、起こる前も、ケンズプロにご相談ください。

ケンズプロの加害者更生プログラム支援

ケンズプロへのお問い合わせ
料金表
finger-2956974_1920
ケンズプロがサポートします
お問い合わせ・ご依頼・ご相談
technology-3378259_1920
料金表
previous arrowprevious arrow
next arrownext arrow
finger-2956974_1920
technology-3378259_1920
previous arrow
next arrow
Shadow