精神障害の労災申請“パワハラなど”過去最多―厚労省「過労死等の労災補償状況」を受けて

先日投稿しました厚労省公表の「過労死等の労災補償状況」を受けて。

厚生労働省は、令和元年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ、公表しました。
厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、平成14年から、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを年1回、取りまとめています。

【厚労省】令和元年度「過労死等の労災補償状況」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11975.html

昨年度に精神障害で労災申請した人は2,060人と前年度比240人増で過去最多を更新し、
支給決定件数は509件で前年度比44件増、うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件増の88件でした。
40代が最も多く、嫌がらせやいじめ等が原因となっているケースが最も多くなりました。

一方、脳・心臓疾患で労災を申請した人は前年度比59人増で936人と、5年連続の増加となりました。
過労死は前年度比4人増の86人となりました。

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働き方改革やハラスメントに関する法規制が年々強化されているにもかかわらず、精神障害や過労死等の労災件数は増加の一途を辿っています。

嫌がらせや暴力、働き過ぎなどで、これほど多くの人が健康を害し、自ら命を絶っているのです。

生きるために働いているのに、働くために命を犠牲にするなどということは、あってはならないことです。

これから新型コロナウイルスの影響で戦後最悪の不況に陥れば、今年度は一層悪化すると予想されます。

皆様の会社で働く従業員様一人ひとりが、元気か、疲れていないか、よく眠れているか、目を配ってあげてください。

□以前は几帳面だったのに、最近だらしなくなってきた、
□以前はミスが少なかったのに、最近ケアレスミスが多い、
□顔色が悪く、やつれたように見える、
□休みがちになった、
□上の空でいることが多い、
□死や絶望感を口にするようになった・・・

などの異変が見受けられた際には、声を掛け、休ませ、ご家族に連絡し、専門医を受診するよう促してください。

経営者の皆様こそ不況で健康を害してしまいがちです。
しっかり休み、心と身体の声によく耳を傾け、ご自分を大切にしてあげてください。

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ・ペイハラ・カスハラ等ハラスメント対策や女性活躍推進、採用ブランディングなどを支援する人事コンサルティング会社です。