人が安心して働ける職場が、組織の力を、企業の未来をつくる
研究の目的
本研究では、一般企業だけでなく、芸能界・エンターテインメント業界やスポーツ界を含む職場で起こり得るセクシュアルハラスメント(セクハラ)の背景・本質・傾向・変化等を分析し、企業・団体が実効性のある予防・対応・再発防止の仕組みを構築するために、コンサルティングと情報発信を行っています。
セクハラは、DE&I推進を阻む主要因となり得ます。セクハラリスクを正しく抑制することで、被害を受け得る側も、行為をし得る側も、多様で有能な人材が安心して力を発揮し組織・チームに貢献できる環境がつくられます。
個別事案への対応から組織文化の改善まで、意欲的に働ける環境づくりと企業価値の向上を考えます。
セクハラに該当し得る事案とは
セクハラは、典型的な性的言動だけでなく、職場の状況や関係性によってはセクハラに該当し得る言動が広く存在します。
法律上のセクハラに該当しない場合でも、職場の就業環境を害する行為として問題となることがあり、企業は広い視点でとらえる必要があります。

従来の典型的なセクハラ
― 分かりやすい性的言動
- 性的な冗談・からかい
- 容姿・体型への性的な言及
- 食事・デートへの執拗な誘い
- 不必要な身体的接触
- 性的関係の強要・示唆 など
広義のセクハラに該当し得る事案
― 判断が分かれるグレーゾーン
- 結婚・出産の予定の質問
- 性的指向・性自認に関する不適切な言及
- 容姿や服装に関する過度な指摘
- SNSでの私的な連絡・メッセージ
- 飲食の場での不適切な言動
- 業務上の評価と性的言動の関連 など
セクハラ以外のセンシティブな事案
― 本人の属性・事情に関わる配慮・調整が必要な事案
- 仕事と介護に関する配慮
- 障害への合理的配慮
- 疾病・治療と就業の両立
- 妊娠・育児・不妊治療に関する配慮
- 性自認に関する職場対応
- 宗教・文化に関する配慮
- トラウマ等に関する配慮 など
企業に求められる組織・仕組み
個別対応にとどまらず、予防・早期発見・適切な対応・再発防止を一つの流れとして設計することが重要です。
1.予防
- 規範の明確化
- 教育・啓発
- 安心して働ける職場環境づくり
2.早期発見
- 相談しやすい環境
- 相談窓口の実効性
- 職場の兆候把握
3.適切な対応
- 事実確認・調査
- 被害を訴える人への配慮
- 行為者への適切な措置
4.再発防止
- 組織要因の分析
- 仕組みの見直し
- 職場風土の改善
経営の視点で考える
セクハラ対策は、単なるリスク管理にとどまりません。
多様な人材が安心して働ける組織基盤をつくる取り組みであり、その先にはDE&Iの実装、人的資本経営の推進があります。
個別のセクハラ事案への対応だけで終わらせず、そこから見えてくる職場の関係性、管理職のマネジメント、情報伝達、相談体制、組織文化まで見直すことが、より強い組織づくりにつながります。
セクハラ・センシティブな人的事案のご相談
個別事案への対応から、組織・仕組みの構築まで。
セクハラをはじめ、社内だけでは判断・調整が難しいセンシティブな人的事案について、専門的な第三者の立場から支援します。
STORY
ケンズプロ代表の新田です。物心ついた頃から、都合の良い言葉で性的好奇心や欲求を満たそうとする大人たちへの疑心を抱いていました。現代社会でも、「場を和ませるため」とか「盛り上がるから」とか「体当たり演技」「役者魂」などの言葉でカモフラージュされた「搾取」が横行しています。職場は、プロフェッショナルが集う場です。セクハラはプロとしての尊厳を侵害する行為であり、アンフェアです。プロがプロとして正しく評価され、真の実力を発揮し、誰にも支配されることなく働ける社会を築きたいと願っています。
