ハラスメント

清里町職員が庁舎で自殺 町がパワハラ調査を依頼(北海道新聞)

清里町職員が庁舎で自殺 町がパワハラ調査を依頼(北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/517594

清里町の役場庁舎内で、50代の男性職員が自殺、男性に対する上司からのパワーハラスメントがあった可能性があるとして、町は調査を開始するとのことです。
記事によりますと、他の職員のいる前で厳しい叱責を受けたり、家族に「今の上司の下だとつらい」「上司と合わない」等漏らしたりしていたということです。

他の職員のいる前で叱責

一対一でも厳しすぎる叱責はパワーハラスメントになり得ますが、他の職員のいる前での叱責は一層ダメージを与える危険な行為です。
他の職員、大勢の職員に、特定の人を叱責したり批判したりするようなメールを一斉送信するのも同様に危険なハラスメントです。
「晒し者にされた」「みんなが自分を見ていた」「みんなにバカにされた」「明日からどんな顔でみんなと仕事をすれば良いのだろう」という感情を、想像してみればわかります、死にたくなるような感覚に襲われます。
えぐられるように自尊心が傷つき、その傷は致命傷になりかねません。
また、それを見聞きさせられた職員、一斉メールを受け取った職員にも甚大なストレスを与え、精神的な攻撃になり得ます。
叱るときは、常に相手の自尊心に配慮し、相手の心に届くタイミング、場所、環境、態度を考慮することが大切です。

指導の目的は

指導の目的は、相手の心を傷つけることではなく、問題の除去と再発防止であるはずです。
叱られれば誰もが一定の精神的ダメージを負うものですが、そのダメージが指導の効果よりも大きくなると、指導の目的を果たせないどころか逆効果になります。
「怒られた」「恥をかいた」「嫌われた」「存在を全否定された」という印象だけが残り、受け手は指導された理由や再発防止に思考が至らなくなります。
指導した側も、効果が得られないだけでなく、信頼を失い、嫌われ、関係性が悪化し、パワハラ加害者というレッテルを貼られ、多くの大切なものを失うことになるかもしれません。
さらには相手が健康を害したり自殺したりすれば、加害者も同僚たちも立ち直れないほどの傷を負うことになります。

指導するときは、

  1. 問題点を具体的に特定し、
  2. 指導の目的を明確にし、
  3. 欲しい指導の効果から逆算して、
  4. 指導方法を考え実行するようにします。

「この言い方では怖がらせるだけだな」
「自分だったらこう指導されたら納得するな」などと考える習慣をつけるだけでも、パワハラ防止と効果の最大化に有効です。