安全管理に対する病院の方針のあり方を明確化し、病院全体で取り組むべき課題として位置づけます。
実態把握
院内で発生する暴力等のハラスメントリスク低減、発生時の対策を検討するために、ペイシェントハラスメント被害の実態把握を行います。
情報収集
自機関で生じている事例
アンケート・ヒアリング・日報(ヒヤリハット報告書を例に)により収集
他機関で生じている事例
地域の医療機関や全国の同診療科と文書・会議等で共有
方針の検討
実態調査結果等に基づき、ハラスメント被害に対してどのような方針で臨むか、どのような取り組みを進めるべきか等について、病院全体で(病院管理者、看護部門、事務部門など多職種・部門が参加する)話し合います。
まずは、事案の内容を整理します。
- When:発生頻度の高い季節・時間帯・曜日等→その時期・時間帯の巡回を増やす
- Where:発生頻度の高い部署・空間→そこに防犯カメラ・警備員等対策強化
- Who:共通の性別・年齢・病状・特徴等→再発防止策に反映(※決めつけ注意)
- Whom:特定の人・部署がよく受けているか→その人・部署の原因・特徴を改善
- Why:発生原因の上位→改善策を検討する
- What:行為の具体的内容→物を片付ける/距離を取る
- How:どのような性質のものが多いか→再発防止策に反映
- How:どのように対処したら、どのような結果になるか→対処法に反映/地域にも共有
院内外に周知
ハラスメントを容認しないという姿勢等、暴力に対する病院の方針を職員に周知徹底し、利用者向けには配布・掲示等を行います。
▼ペイシェントハラスメント・迷惑行為防止のための患者へのお願い・説明の例文・見本をダウンロードしていただけます。
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