人件費の削減に躍起になっている企業では、「会社は自分たち社員を軽んじている」と働く人たちが感じ取り、働く意欲を喪失するため、社員による不祥事や人為的ミス、業績悪化などにつながりやすくなります。
労働条件は、会社が社員に期待や感謝、評価を示す最もわかりやすいツールです。
下げれば「期待していない」と伝わり、上げれば「評価している」と伝えることになります。
賃金もそれ以外の労働条件も、少しずつでも良くしていこうという会社の努力や姿勢、将来性を示すことが大切です。
賃金は簡単には上げられませんが、少なくともお金をかけずに改善できる条件だけは、改善し、従業員満足度を高めましょう。
- 適切な賃金・労働時間
- 勤務地への配慮・勤務地選択制度
- ワークライフバランス
- 公平な評価基準に基づく正当な評価
- 丁寧な教育・研修制度
- 適法な社会保険・労働保険
- 充実した福利厚生
- 働きやすい物理的環境
賃金の決め方
- 社長が従業員に何を期待するのか、を反映する
- マズローの欲求五段階に応じた段階的手当を検討する(生理的欲求を満たす段階では最低限の基本給+手当/上位に行くほど評価・承認を示す手当をプラス)
相場を踏まえる
賃金の相場は、厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査結果」が参考になります。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429