ハラスメントを起こす(可能性のある)利用者・患者等に対する対応方法を決めておき、安全管理対策マニュアルに明示し、定期的な改訂を行います。
また、職員が安全管理への意識を持つことを安全管理対策マニュアルに記載し職員に周知し、職員は必ず確認することとします。
全体マニュアル
施設・病院全体で話し合った上で「安全管理対策マニュアル」を作成します。
個別マニュアル
必要に応じて、各病棟や部署で個別の実情に応じた安全管理対策マニュアルを別途作成します。
明記すべき方針
•治療中の患者、重症患者、その家族であっても、医療従事者が人権侵害を容認しなければならないことはない。
•ハラスメントを受けたときや目撃したときは、毅然と対応する。
•対応できない場合は、他の職員や上司、機関の相談窓口に相談する。
項目
予防策
日々の心がけや、作業環境管理のリスク要因除去、対応訓練等について明記します。
発生時対応
万が一発生した際にスムーズに対応できるよう、安全確保行動から、上司への報告、現場保存・証拠押さえ、証拠収集・記録化、迅速な受診・治療、警察へ通報等について、被害者、同僚、管理者それぞれの役割や対応を整理しながら定めます。
事後対応
各所へ連絡、マスコミ対応、病院の機能回復、職員や被害者のケア、行為者への対応等を定めます。
再発防止策
発生事案や複数の事案(自機関・他機関)を分析し、傾向から対策を考えます。
厚生労働省資料『医療機関における安全管理体制について』(平成18年9月25日医政総発第 0925001号)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/dl/060925-1a.pdf
社団法人日本看護協会『保健医療福祉施設における暴力対策指針』https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/guideline/bouryokusisin.pdf
マニュアルを周知・浸透させる教育が必要
マニュアル等を基礎に、安全管理に関する基本的な知識を習得する研修を実施します。
- ハラスメントに関する基本的知識(メカニズム、リスク要因等)
- ハラスメントのリスクマネジメント
- 実態調査結果の周知
また、対応訓練等の実践教育や接遇研修等も大切です。
ケンズプロが介護カスハラ/ペイハラ対応マニュアル作成をサポートします
使いやすい、わかりやすい、役立つマニュアルをご提案します。
マニュアル作成+マニュアル浸透研修のセットもございます。
関連ページ
- 介護現場のカスタマーハラスメント(介護カスハラ)
- ペイシェントハラスメント
- 介護カスハラ/ペイシェントハラスメントの行為事例
- 介護カスハラ/ペイシェントハラスメントの発生要因と対策
- 医療安全管理指針の整備(ペイシェントハラスメント対策指針)
- 医療安全管理委員会の開催(ペイシェントハラスメント対策委員会)
- 医療安全管理研修の実施(ペイシェントハラスメント対策職員研修)
- 介護カスハラ/ペイシェントハラスメント対応マニュアル作成
- ペイシェントハラスメント予防策(1)ー作業環境管理のリスク要因除去
- ペイシェントハラスメント予防策(2)ー防犯設備・システムの拡充
- ペイシェントハラスメント予防策(3)ー警備員の配置の充実・病院職員との連携促進等
- ペイシェントハラスメント発生時、被害者の対応
- ペイシェントハラスメント発生時、同僚等の対応
- ペイシェントハラスメント発生時、管理者の対応
- ペイシェントハラスメント発生後、職員のケアと被害者への対応
- ペイシェントハラスメント発生後、加害者への対応
- ペイシェントハラスメント発生後、組織的な対応・再発防止策の検討
- 【医療・介護】ペイシェントハラスメント予防・対応研修
- 【ダウンロード】ペイシェントハラスメント発生リスク・予防策チェックリスト