職場環境改善
一人ひとりの能力と個性が発揮される働きやすく働きがいのある職場づくり
職場環境改善とは
職場環境等の改善とは、職場の物理的レイアウト、労働時間、作業方法、組織、人間関係などの職場環境を改善することで、労働者のストレスを軽減しメンタルヘルス不調を予防しようとする方法です。改善の対象となる職場環境にはさまざまなものが含まれます。仕事のストレスに関する代表的な理論である「仕事の要求度-コントロールモデル」では、仕事の要求度(仕事量や責任など)と仕事のコントロール(裁量権)のバランス、特に仕事の要求度に見合うように仕事のコントロールを与えることが重要であるとされています。
米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)は、職場環境等の改善を通じたストレス対策のポイントとして、
- 過大あるいは過小な仕事量を避け、仕事量に合わせた作業ペースの調整ができること
- 労働者の社会生活に合わせて勤務形態の配慮がなされていること
- 仕事の役割や責任が明確であること
- 仕事の将来や昇進・昇級の機会が明確であること
- 職場でよい人間関係が保たれていること
- 仕事の意義が明確にされ、やる気を刺激し、労働者の技術を活用するようにデザインされること
- 職場での意志決定への参加の機会があること
をあげています。
国際労働機関(ILO)は1992 年の報告書で19 の事業所のストレス対策事例から、職場レイアウトの改善、人間工学的改善、チームワークや小グループ活動の活性化、作業のローテーション化が効果的であったとしています。
(出典)【厚生労働省】働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
https://kokoro.mhlw.go.jp/manual/
感染防止と業務継続を両立する職場環境
新型コロナの存在と危険性を「正しく恐れ」、感染防止対策はしっかり取りつつ、安心して安全に業務を継続するために、職場環境もニューノーマルに整えましょう。
推奨される「物理的」職場環境例 withコロナ
- 座席の間隔を空ける
- 向き合わないようジグザグまたは背中合わせに配置する
- 飛沫飛散防止パーティションを設置する
- ドア付近、トイレ、給湯室、高頻度接触箇所の近く等に手指消毒剤や対物消毒剤を設置する
- トイレにハンドソープを設置する
- トイレの共用タオルを撤去しペーパータオル等を設置する
- 掃除しやすいよう可能な限り物を減らし、床の段ボールなどは片付け、細かい備品はキャビネット等に収納する
- 定期的に窓を開け換気する
- 窓を開けられない場合は、換気システムを設置する
- 換気量測定器や湿度計などを設置する
- マスクや非接触式体温計などを備蓄する 等