人的・組織資産レビュー(診断)

自社の強みと、それを生み出す仕組みを明らかにする

企業には、財務諸表だけでは捉えられない価値があります。
人材の能力、技術、経験、判断力、ノウハウ、人脈。そして、それらを育て、活かし、組織に残していく仕組みです。
ケンズプロの「人的・組織資産レビュー」は、これらの価値と仕組みを一体で確認し、自社の強み、特定人材への依存、能力発揮を妨げる要因、承継上の課題を整理するサービスです。
経営者・責任者へのヒアリングと既存資料の確認を通じて、何を守り、何を強化し、どこから改善するかを明らかにします。

サービス概要

項目 内容
対象 経営者、事業責任者、人事責任者、事業承継を検討している企業
基本単位 一つの事業・部門を対象に実施。全社レビューは別途設計します
実施方法 経営者・責任者へのヒアリング、既存資料の確認。必要に応じて現場ヒアリングを追加します
主な成果物 人的・組織資産の概略マップ、強みを支える仕組みの整理、依存・流出リスク、優先課題と対応案
活用目的 経営課題の整理、採用・育成・配置の改善、管理職機能の強化、技術・事業の承継準備
料金 対象範囲、資料量、ヒアリング人数に応じて個別にお見積りします

このような課題に

  • 技術力や人材の強みはあるものの、社内外へ十分に説明できていない
  • ベテランや特定の担当者が抜けた場合の影響を把握できていない
  • 人材を採用・育成しても、配置やマネジメントによって力を活かせていない
  • 離職、休職、ハラスメント、職場不和が、事業にどう影響しているかを整理したい
  • 管理職や後継者の育成で、何を優先すべきか分からない
  • 事業承継やM&Aに向けて、人と組織の準備状況を確認したい

確認する資産と仕組み

人に蓄積された価値

専門能力・資格、知識・技術、経験・暗黙知、判断力、ノウハウ、顧客との信頼関係、社内外の人脈を確認します。
誰が何を担っているか、その価値がどの業務や顧客を支えているか、他の人も活用できる状態になっているかを整理します。

人材の力を支える組織の仕組み

採用、育成、配置、評価、業務分担、権限・責任、意思決定、対話・情報共有、知識の共有・承継を確認します。
制度の有無に加えて、実際にどのように運用され、人材の能力発揮や事業成果につながっているかを見ます。

価値を失わせる要因

特定人材への過度な依存、過重な業務負荷、曖昧な役割・責任、不適切なマネジメント、ハラスメント、組織不和、後継者の不在等を確認します。
問題の発生状況と、その背景にある仕組みを整理し、優先して対応すべき課題を明らかにします。

可視化するのは、資産を生み出す仕組みまで

例えば、「熟練技術者がいる」という事実だけでは、その会社が技術力を維持できる理由は十分に伝わりません。
どのように採用し、経験を積ませ、技術を共有しているのか。難しい場面では誰が判断し、その判断を次の人へどう伝えているのか---そうした仕組みまで把握することで、強みの持続性と改善すべき点が見えてきます。
本レビューでは、数値や資料に加え、具体的な業務事例と対話を通じて、「何があるか」「何を支えているか」「なぜ維持できるか」を整理します。

お渡しするもの(例)

成果物 内容
人的・組織資産の概略マップ 重要な人材・能力・技術・関係性と、それらを支える仕組みの全体像
強みを支える仕組みの整理 強みが生まれ、維持され、事業成果につながる過程
依存・流出リスクの整理 特定人材への依存、共有・承継の不足、能力発揮を妨げる要因
優先課題と対応案 守る・強化する・改善する・引き継ぐ対象と、着手の順序

確認された事実と、追加確認が必要な事項を区別してまとめます。
整理した結果は、経営会議での検討や、採用・育成・承継計画の基礎資料として活用できます。

支援の流れ

1 対象と目的の確認

対象となる事業・部門と、今回明らかにしたい課題を確認します。採用力強化、離職防止、管理職改善、技術承継等、目的に応じて確認範囲を定めます。

2 既存資料の確認

組織図、事業資料、役割分担、育成資料、業務手順、人材に関するデータ等を、必要な範囲で確認します。資料が十分に整っていない場合は、ヒアリングを中心に進めます。

3 経営者・責任者へのヒアリング

重要な人材や業務、強みを生む仕組み、現場で生じている困難、将来への懸念を伺います。必要に応じて、管理職やキーパーソンへのヒアリングを追加します。

4 資産と課題の整理

人的・組織資産と事業との関係を整理し、強み、依存・流出リスク、能力発揮を妨げる要因を明らかにします。

5 結果の共有と対応方針の検討

結果をご説明し、優先課題と対応案を検討します。実施すること、追加確認すること、継続して観察することを整理します。

レビュー結果を実行へつなげる

レビュー後は、課題に応じて次の支援へつなげられます。

明らかになった課題 次の支援例
人材や信頼を毀損する問題がある ハラスメント・コンプライアンス対応、再発防止
管理職に負荷が集中し、部下の力を活かせていない 管理職個別面談・研修、役割・権限・業務分担の改善
個別事情や職場環境により就業継続が難しい 個別配慮、職場調整、人材定着支援
自社の強みが求職者に伝わっていない 採用価値の整理、採用資料・発信内容の設計
技術や顧客関係が特定人材に依存している 知識・技術の棚卸し、共有・引継ぎの設計
次世代を担う人材と組織の準備が不足している 後継者育成、サクセッションプラン、事業承継準備

人的・組織資産の運用は、活用・最適化・利益化までを含みます。
レビューで把握した価値を、品質、生産性、顧客維持、採用力、収益につなげるための出発点をつくります。

主な事業領域|From Risk to Growth