従業員面談による職場環境・組織課題の把握
- 従業員第三者面談/職場ヒアリングは、特定部署の複数名、部門全体、小規模企業では全社員などを対象に、一人ひとりとオンラインで個別面談を実施。ハラスメントや人間関係、マネジメント、業務負荷、情報共有、組織風土などについて第三者の立場から声を聴き、職場の現状と課題、改善の兆候を把握し組織改善へつなげるサービスです。
- ハラスメント等の兆候把握、再発防止策の効果確認、組織課題の探索、定期モニタリングなど、目的に応じて単発・定期のいずれにも対応します。
「問題が見えていない」こと自体が、組織リスクになる
- 離職が増えている。
- 特定の部署から相談が続いている。
- ハラスメント事案の再発防止策を実施したが、本当に職場が改善したのかわからない。
- 目立った問題はないものの、現場で何か起きていないか、一度確認しておきたい。
--このような場合、アンケートだけでは職場の微妙な変化や背景まで捉えきれないことがあります。
特に、ハラスメント、人間関係の摩擦、管理職への不満、業務負荷、情報共有の問題などは、個々の出来事として表面化する前に、複数の従業員の声の中に「兆候」として現れることがあります。
職場ヒアリングは、従業員の声を通じて、職場の現在地を把握するための組織モニタリングです。
ニーズ
01|ハラスメント等の兆候を確認したい
「特定の管理職について気になる声がある」「部署内の人間関係が悪化しているようだ」など、明確な事案にはなっていないものの、職場に何らかの兆候がある場合に実施します。
複数の従業員から個別に話を聴くことで、特定個人の意見なのか、複数人に共通する認識なのか、組織として確認・対応すべき問題があるのかを整理します。
必要に応じて、正式な事実調査や個別対応へ移行すべきかを判断する材料にもなります。
02|再発防止策の効果を確認したい
ハラスメント等の事案発生後、研修、行為者への個別指導、管理職への指導、職場改善などを実施しても、「施策を実施したこと」と「職場が改善したこと」は同じではありません。
一定期間経過後に職場ヒアリングを行い、問題となった状況が改善しているか、新たな摩擦が生じていないか、職場の安心感やコミュニケーションに変化があるかなどを確認します。
再発防止を「実施して終了」にせず、その後の職場まで確認するフォローアップとして活用できます。
03|潜在的な組織課題を探索したい
特定の問題が発生していなくても、経営・人事からは見えにくい課題が職場に存在することがあります。
業務負荷、役割分担、情報共有、管理職とのコミュニケーション、部門間の摩擦、相談のしにくさなどについて幅広くヒアリングし、現場で感じられている課題を探索します。
「何か問題がありますか」と尋ねるだけではなく、複数の声を横断して、個人の問題ではなく組織として検討すべきテーマを抽出することが目的です。
04|職場の状態を定期的にモニタリングしたい
半年ごと、年1回など定期的にヒアリングを行い、職場環境の変化を継続的に確認します。
組織変更、管理職交代、M&A・PMI、制度変更、大規模な人員異動など、職場環境が変化するタイミングでの実施にも適しています。
定期的に同じ観点から確認することで、一時点の問題把握だけではなく、「改善しているのか」「新たな課題が生じているのか」という変化を捉えることができます。
アプローチ
第三者だから聴ける「現場の声」を、組織課題として整理する
基本的な流れ
目的や組織規模に応じて対象者を設定し、一人15~30分程度を基本としてオンラインによる個別ヒアリングを実施します。
STEP 1|目的・対象の設定
企業担当者と実施目的を確認し、対象部署・対象者・ヒアリングテーマを設定します。
STEP 2|個別ヒアリング
オンラインで一人ずつ面談を実施します。目的に応じて質問項目を設計し、必要な情報を確認します。
STEP 3|横断的な整理・分析
個々の発言を単純に列挙するのではなく、複数の声に共通する傾向、認識の相違、職場構造上の問題などを整理します。
STEP 4|経営・人事へのフィードバック
把握された兆候・課題と、今後検討すべき事項を整理して報告します。必要に応じて、研修、管理職支援、職場改善、事実調査等の次の対応を検討します。
| 従業員第三者面談 | 職場ヒアリング | |
|---|---|---|
| 実施時期 | 平時・定期 | 課題発生時・必要時 |
| 主目的 | 早期発見・予防 | 実態把握・原因分析 |
| 面談対象 | 定期的に対象社員 | 特定部署・関係者等 |
| タイミング | 特段の問題がなくても実施 | 問題・懸念・確認事項がある場合に実施 |
対象
対象は、特定部署の複数名、部門全体、小規模組織では全社員など、目的や組織規模に応じて柔軟に設定できます。
実施期間
数日間の集中実施から、数週間~1か月程度をかけた実施、定期的なモニタリングまで対応します。
職場ヒアリングで確認する主な領域
目的に応じて、以下のような観点から職場の状態を確認します。
- 人間関係・ハラスメント
- マネジメント・部下指導
- 業務負荷・役割分担
- 情報共有・コミュニケーション
- 相談・報告のしやすさ
- 職場風土・心理的安全性
- 再発防止策の浸透・改善状況
すべてを一律に確認するのではなく、実施目的に応じて重点項目を設定します。
個々の不満や要望を列挙するものではなく、複数の声を横断的に捉え、「個人の問題なのか」「複数人に共通する問題なのか」「組織構造上の課題なのか」を整理し、経営・人事が次の判断を行うための情報として還元します。
職場ヒアリングは、特定のハラスメント行為について「事実があった/なかった」「ハラスメントに該当する/しない」と認定するための調査ではありません。
目的は、職場全体または一定範囲の従業員の声から、職場環境の状態・兆候・課題を把握することです。
ヒアリングの過程で具体的な問題が把握され、事実確認が必要と判断される場合には、職場ヒアリングとは切り分けて、適切な調査・対応を検討します。
料金例
| プラン | 想定するケース | 内容 | 料金(税込別) |
|---|---|---|---|
| スポット・ヒアリング | 特定部署の状況やハラスメント等の兆候を確認したい | 事前打合せ/質問設計/個別ヒアリング5名まで/結果整理/担当者への報告 | 15万円~ |
| 職場レビュー | 部署全体の課題を把握したい/再発防止策の効果を確認したい | 事前設計/個別ヒアリング10名まで/横断分析/簡易レポート/報告ミーティング | 25万円~ |
| 組織ヒアリング | 部門全体・小規模企業の全社員などを対象に実施したい | 個別ヒアリング20名まで/組織課題分析/報告書/経営・人事へのフィードバック | 40万円~ |
| 定期モニタリング | 改善状況や職場環境を継続的に確認したい | 半年・四半期等で定期実施/前回との変化確認/継続的フィードバック | 年間60万円~ |
- 上記は標準的な実施例です。対象人数、1名あたりのヒアリング時間(15~30分程度)、実施期間、分析・報告内容等により個別にお見積りいたします。
- 特定のハラスメント事案等について詳細な事実確認や関係者調査、事実認定が必要となる場合は、「職場ヒアリング」とは別の調査業務としてお見積りいたします。
効果
問題の発見だけでなく、「改善しているか」も確認する
職場ヒアリングは、問題発生時だけのサービスではありません。
兆候把握
ハラスメント、人間関係の悪化、管理職問題、過重負荷、離職リスクなど、まだ正式な相談・通報には至っていない兆候を把握します。
再発防止の効果確認
ハラスメント事案等への対応後、研修や個別指導、職場改善策を実施した結果、現場が実際にどう変化したかを確認します。
組織課題の探索
明確な問題がなくても、従業員の声から、経営・人事からは見えにくい課題や改善余地を抽出します。
定期モニタリング
半年・1年ごとなど継続的に実施することで、職場環境の変化や施策実施後の推移を確認できます。
結論
数字だけでは見えない職場の現在地を把握する
職場には、問題として表面化する前の「小さな兆候」があります。
重要なのは、すべての声をそのまま会社の課題とすることでも、個人の不満として処理することでもありません。
第三者が一人ひとりの声を聴き、複数の情報を横断して、どこに共通する兆候があり、何を組織として検討すべきかを整理する。
職場ヒアリングは、問題発生後の確認から再発防止、予防的な組織モニタリングまで、経営・人事が「現場の現在地」を把握するための実務的な仕組みです。
STORY
ケンズプロ代表の新田です。職場ヒアリングは、個人事務所の頃からコンスタントにご依頼いただいている業務です。「社外の人の方が話しやすいだろうから」「女性の方が話しやすいこともあるだろうから」との理由で、「社員満足度を高めるためにニーズを聞いてほしい」「ある部長の言動・問題を部下たちから聞き取ってほしい」「離職が続いているから何が起きているのか・何が不満なのか拾い上げてほしい」というご要望が多いです。心がけていることは、一切の先入観を持たず、事前情報は必要以上に得ず、反応をうかがいながらオープンにしたりクローズドにしたりと問いかけ方法を工夫することです。「聞き取る力」は相当磨かれてきたと自信を持っております。そして、集めた声をただそのまま報告するのではなく、私が実際に向き合った方々の表情、間、空気などから読み取ったニュアンスも反映させて課題や要望を整理し、組織構造設計に接続させるご提案をしています。話す、表情を見る、空気を感じる、背景を考える、異なる立場の話を幅広く聞く---この時間はあえて効率化しません。
主な事業領域|From Risk to Growth
管理職・人材活性化プログラム|個人へのアプローチ
複雑な「人の問題」を、組織の力に変える。
把握する→配慮する→是正する→進化する、を循環する支援です。
【介入例】
- 問題行為のあった役員と90分向き合う
- 本人は問題ないと思っている管理職と対話し、認識を変える
- 対立している管理職と部下双方から話を聞く
- 社員30人と個別面談して、組織図には現れない力学を見つける
- 疾病・障害・宗教・性自認などセンシティブな事情について本人と会社の間に入る
- M&A後も旧オーナー社長が機能するよう役割を再設計する
