ハラスメントSOS!

SOS!「何度も同じミスを繰り返されて・・・」(40歳代・課長職)

何度も同じミスを繰り返されて・・・パワハラの加害者にならないために

20代、入社2年目の若い社員が、何度注意しても同じミスを繰り返すので困っています。
いつもいつも注意していると、だんだん語気も強まりパワハラと言われそうで怖いですし、雰囲気も悪くなってきました。
どうすれば良いでしょうか?

冷静に、落ち着いて・・・とわかってはいても、何度も繰り返されるとイライラして、つい口調も厳しくなってしまいますよね。
部下の方も、飄々としているように見えても実は内心焦っていたり、自信を失ったりしているかもしれません。
そこに寄り添ってあげられればよいのですが、聖人君主でなければなかなか難しいですよね。

部下の方がミスを繰り返す原因は何でしょうか?
(1)部下が大雑把な性格だから?
(2)部下にとってそれが苦手な業務だから?
(3)一般的に見てもその業務の難易度が高いから?

(1)の場合、指示の出し方を細分化する、具体化するという方法があります。
「これを片付けておいて」という指示の出し方を、「これをAの棚に縦置きで片付けておいて」という指示の出し方に変える、というイメージです。
「円を描いて」ではなく、「このペンで、直径○cmの円を、紙の真ん中に描いて」と伝えるのです。

(2)の場合は、得意業務と苦手業務の違いを抽出し、本人と一緒にどうすれば苦手を克服できるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
その上で、得意業務で質の高い仕事をした場合には、しっかり褒めて評価してあげることが大切です。
苦手業務でまたミスをしたときは、「他の業務はよくできているから、これもきっと克服できるよ」と期待を示し、応援してあげてください。

(3)の場合は、(2)も同様ですが、どうすればうまくできるようになるのか、先輩が丁寧に教えてあげながら、焦らず気長に成長を待つことです。
「先輩の背中を見て覚えろ」
「このくらいできるだろう」
「普通わかるだろう」
と言って放置するのが、指導する側がやってしまいがちなミスです。

今の若い世代は、言われなければ動かなくていい、教えてもらっていないことは知らなくていいこと、という物差しで判断する傾向があります。

従って、やって欲しいことはやってと指示を出す、知って欲しいことやできるようになって欲しいことは1から10まで細かく丁寧に教える、ことが必要です。

同時に、ミスを取り除く道具や情報を会社や上司がちゃんと与えてあげなければなりません。
この仕事のミスをなくすにはこの情報が必要だ、というものを特定し、それを提供してあげること。
例えばBというファイルをいつもAの棚に置く、というミスなのであれば、Bの棚には「B」、Aの棚には「A」というシール(テプラなど)を貼ること、などです(あくまで例えです)。

過去のミスに文句を言うのではなく、うまくできるようになる方法を教える、という意識で未来へ向けての提案を行いましょう。

忙しい中で指示を出す側が創意工夫を考えなければならず、しかもつきっきりで指導しなければなりませんので、時間的にも精神的にも大変ですが、早く一人前になってもらえれば、そのときには解放され楽になりますので、今は耐えどきです。
誰しも新人のうちはできなくて当たり前です。
イライラしても、「自分にも未熟な時期があったな」と自分に言い聞かせ、お茶で心を落ち着けて、冷静に、何度でもミスを正してあげてください。

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