建設業の現状〜人手不足

建設業は、若年層の建設業離れ、若手人材の早期離職と育成難により、慢性的な人手不足に陥っています。人手不足により人材育成に人も時間も投資できないため育成難はさらに深刻に。少人数で従事するため長時間労働を是正できず、労災も多発し、ますます建設業離れが進む…この悪循環を解消しなければなりません。

建設業の現状〜人手不足

建設業は慢性的な人手不足

建設業就業者数は減少傾向

若手建設技能者は小規模事業者で厳しい離職状況
建設業で進む高齢化

「パワハラ」も、他産業より多い

建設業が過去3年間にパワハラを受けた経験
パワハラ防止措置の実施状況(全体と建設業の比較)

建設業の担い手確保のために

建設業の担い手確保には「接触機会を増やす」取組が有効

下表をご覧いただきますと、建設業に触れる機会のある若者は、建設業に対して悪いイメージよりも良いイメージを持つ傾向にあることがわかります。
学生や子どものうちから、出張授業や現場体験会などにより建設業に触れる機会をつくり、ものづくりの魅力や自分の関わった建設物が後世に残る喜びなどを伝える努力を続けることが、担い手確保に有効と考えられます。

学生(工業高校3年生)の建設業に対するイメージ

建設業に触れる機会あり 建設業に触れる機会なし
  1. 物をつくる喜びがある
  2. 建設物が後世に残る
  3. 地域社会や人の役に立つ
  4. スケールが大きい仕事
  5. 将来発展しそう
  1. 物をつくる喜びがある
  2. 肉体労働・汚れ作業等が多い
  3. 危険作業や事故が多い
  4. 将来発展しそう
  5. 建設物が後世に残る

(資料出所)
国土交通政策研究所「国土交通分野の将来見通しと人材戦略に関する調査研究」(調査期間:平成28年12月~29年1月)
注)全国の工業高校(263 校)の土木建築系学科の3年生が調査対象。
注)「建設業に触れる機会」とは、建設会社社員などによる出張授業、現場実習、 現場見学会、インターンシップ等を指す。

建設業の若手人材定着のために

建設業の若手技能労働者が定着しない理由(企業調査)

建設業の若手技能労働者を定着させるための取組(企業調査)

建設業で働き続けるために企業へ求めること(従業員調査)

上図のA・B・Cをまとめると、以下のような取組が効果的と考えられます。

働きやすさの促進

  • 機械化・省工化・効率化による作業負担軽減
  • 社会保険への加入徹底
  • 週休2日制の推進
  • 年次有給休暇の取得促進
  • 福利厚生の向上
  • 年間を通じて仕事を恒常的に確保
  • 人間関係・コミュニケーション円滑化

働きがいの促進

  • 仕事の全体像や事業の社会的意義を示す
  • 仕事の内容に対応した賃金
  • 能力や資格を反映した賃金
  • 短・中・長期のキャリアパスの提示
  • 技能教育の推進
  • 資格取得の支援
  • 毎年2名以上を新卒採用

ケンズプロのサポート

ケンズプロは、企業・団体・自治体における建設業の人手不足対策をサポートしています。

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