成果だけでなく、「育てる責任」を構造に組み込む
ハラスメントの多くは、問題のある個人によって生じているのではありません。
役職の意義・責務・権限が曖昧なまま運用されている組織では、越権と放置が繰り返され、尊厳侵害は構造的に再生産されます。
管理職に求められているのは、「自分ができること」以上に、
部下ができるように伸ばし、成果を出せる状態を設計することです。
「部下が悪い」「能力が足りない」という言葉が出たとき、まず問われるべきは、育成と環境設計の妥当性です。
当社は、役職定義を、ハラスメント予防・再発防止の中核ガバナンス施策として設計します。
このような課題を抱えていませんか
- 管理職の役割が「成果責任」に偏っている
- 部下育成が属人的で、体系化されていない
- 職場の摩擦が「相性問題」として処理されている
- ハラスメント対策をしているが、現場で変化がない
- 管理職の負担が過度に重く、疲弊している
- 「どこまでが指導で、どこからが越権か」が曖昧
これらはすべて、役職定義の欠落または誤認から生じる構造問題です。
当社の基本思想
ハラスメントは逸脱行為ではなく、役割逸脱から生じる。
役職に期待される責務が明確でない限り、
- 越権型(私生活・人格への踏み込み)
- 放置型(育成責務の放棄)
はいずれも繰り返されます。
当社は、
正しい振る舞いが必然になる構造を設計する
という立場から、役職定義を再構築します。
サービス内容
1.現状診断|役職機能の可視化
- 現行の役職定義・評価基準の確認
- 管理職・経営層ヒアリング
- 実際の業務運用との乖離分析
- ハラスメント事案との接続分析
目的:
「書いてある定義」と「実際の役割」のズレを明確化する。
2.役職定義の再設計
以下を明文化します。
管理職の責務
- 成果創出の構造設計
- 人材育成責任
- 職場環境整備責任
- 摩擦・孤立の早期介入責任
- 個人問題を構造へ引き上げる責務
経営層の責務
- 判断基準の明確化
- 管理職に育成責任を課す構造設計
- ハラスメントを経営リスクとして扱う姿勢
現場リーダーの責務
- 日常配分と環境づくり
- 兆候検知とエスカレーション
役職ごとに、責務・権限・越権境界(Boundary)を具体化します。
3.行動基準の設計
「してはいけないこと」の列挙ではなく、「どう振る舞う役割なのか」を定義します。
例:管理職
- 評価対象は人格ではなく職務遂行である
- 指導は感情の発散ではなく役割期待の明確化である
- 成果不振時、まず設計を検証する
これにより、善意型ハラスメントの再発を構造的に防ぎます。
4.評価制度との接続
役職定義が機能しない最大の理由は、評価制度と連動していないことです。
当社は、
- 育成責任
- 環境整備
- 判断の妥当性
を評価項目へ組み込み、成果偏重型マネジメントから脱却させます。
5.実装支援
- 管理職説明会・対話型セッション
- 経営層ブリーフィング
- 定着状況フォロー
- ハラスメント対応フローとの整合確認
定義して終わりにはしません。
運用される構造まで伴走します。
- ハラスメント発生率の低減
- 指導と支配の境界明確化
- 管理職の負担軽減
- 離職率低下
- 採用時の説明力向上
- 人的資本情報開示の説得力強化
役職定義は、単なる人事制度ではありません。
ガバナンスそのものです。
他サービスとの接続
本サービスは、以下と連動します。
採用 → 役職定義 → 予防 → 事案対応 → 再発防止 → 価値創造
を一本で設計しています。
ご相談に向けて
ハラスメント対策とは、「良い人を増やすこと」ではありません。
役職にふさわしい振る舞いが、必然となる構造をつくることです。
管理職に求められているのは、自分の能力の誇示ではなく、部下を育て、成果を出せる環境を設計する責務です。
その責務を、言語化し、制度化し、運用できる状態にする。
それが当社の「役職定義支援」です。
部下の問題が繰り返されるとき、
その背景に、役割の曖昧さがあるのではないかと気づいたとき、
ご相談ください。
役職とは、権限ではなく責務の定義です。
その責務が明確になったとき、組織は静かに整い始めます。
お問い合わせ・ご相談
お問い合わせ・ご相談はこちらから。
主なサービス領域
【Prevention|判断が歪まない構造をつくる①】採用力強化・採用品質改善アドバイザリー
判断の質から、選ばれる企業へ。
私たちは、採用・配置・マネジメント・対応を貫く〈判断の構造〉を整えることで、採用力そのものを底上げします。
【Prevention|判断が歪まない構造をつくる②】ハラスメント予防・構造設計アドバイザリー
問題が起こる前に、判断が歪まない組織構造を設計する支援を。
【Entry|判断が必要な局面】ハラスメント事案対応・全体設計アドバイザリー
ハラスメント事案は、単なる「問題対応」ではありません。
調査、処分、個別指導、再発防止、開示。
それぞれが独立して進むと、判断の整合性が失われ、結果として企業の信頼を損ないます。
当社は、これらが一つの判断として成立するよう設計に関与します。
【Post-Incident Core|再発防止の要】ハラスメント再発防止・統治実装アドバイザリー
― ハラスメント発生3weeks後の判断構造を実装 ―
ハラスメント対応は終わった。
では、再発防止はどうしますか。
ハラスメント対応の「次に何を判断すればいいか」が分からなくなった企業へ。
事実確認と処分の後に残る、再発防止という“経営判断”を、統治構造として社内に実装します。
また、その一環として、判断基準の設計及び文書化を支援します。
【Core|判断を行動に落とす】ハラスメント行為者・加害者個別指導研修|アドバイザリー
当社の個別指導は、感情的なケアや精神論、制裁や矯正やを目的としたものではありません。
法令・行政指針・判例を踏まえ、
- なぜ問題となるのか
- どの行動がリスクとなるのか
- 再発防止として何を求めるのか
を、対象者の立場・影響力に応じて整理します。
※本サービスは、全体設計の一部として位置づけられます。
【Value Creation|判断を価値に変える】 人的資本経営・情報開示支援
人的資本に関する取り組みは、制度の導入ではなく、判断と姿勢の積み重ねとして評価されます。
当社は、ハラスメント対応や人材施策が、開示・説明に耐える形で整理されているかという視点から、助言・設計支援を行います。
【Value Creation|判断を価値に変える】ビジネスと人権/人権デューディリジェンス
人権対応は、形式的なチェックリストでは成立しません。
企業活動の中で、どこにリスクがあり、どのような判断が求められるのか。
当社は、実務として機能する人権対応を前提に、判断設計に関与します。
【Governance|判断基盤の整備】 組織ガバナンス・アドバイザリー
― 組織ガバナンス実装アドバイザリー ―
就業規則や評価制度といった個別施策を並べるのではなく、それらが実際に機能し、判断の一貫性と信頼を生む状態を組織に実装する長期顧問サービスです。
制度整備、運用の有効化、経営判断への助言を通じて、ステークホルダーから「ちゃんとしている会社」と評価される統治構造を構築します。
お問い合わせ・ご相談
お問い合わせ・ご相談はこちらから。
