スポーツ界におけるセクハラ
スポーツ界においては、セクハラも、度々問題になります。
師弟関係=絶対的強者と弱者の関係性を背景に、師匠や指導者が性的嫌がらせをしたり、指導時に不必要に身体に接触したり接近したりする事案が多いです。
師匠・指導者・レジェンドという立場を悪用して選手の自由を奪い自身の欲求を満たそうとする行為は許されません。
例
- 「手取り足取り指導する」と言って手・胸・腰を触ったり身体を密着させたりする
- 「レギュラーに選ばれたければ言うことを聞け」と言って性的関係を迫る
- 露出の多い、又は身体のラインの出やすいユニフォームを着用させる
- 私生活について不必要に質問したり、成績に影響すると言って恋愛禁止にしたり管理したりする
- 全てを管理すると言って、一緒に暮らすことを強要する
- 更衣室を覗き見したり盗撮したりする
なぜスポーツ界ではハラスメントが多いのか
もともと、スポーツは男性のもの、スポーツ界は男性の世界とされていました。
その世界に、女性という異質な存在が紛れ込んできたのです。
多くの男性にとっては性的対象であり、かつ男性を支える存在として認識されていた存在が。
また、スポーツのユニフォームは薄く露出の多いものが多いこと、その薄く露出の多いユニフォームを着て、普段はおとなしいはずの女性という性的対象が、飛んだり走ったりしているのがスポーツです。
女性たちからすれば何の意味もない当たり前のことですが、当たり前ではない世界にいた男性たちは、このことに意味を感じてしまうのです。
さらに、同性間でのセクハラも起こりやすいです。
多くのセクハラ事件は、悪意ではなく、加害者の無知や認識不足、勘違い、または「理性の喪失」により起こります。
セクハラしたい衝動にかられ、制御できなくなるのです。
管理者・指導者の意識と責任感の問題
では、「薄着で露出して飛んだり走ったりする女性たちの服装や動きがセクハラの原因なのだから、女性がそれらをやめ、セクハラ被害を受けないよう気をつけるべき」なのでしょうか。
セクハラは、被害者側の問題ではなく、加害者側の問題です。
選手やチームを管理し、指導する側が、性別にかかわらずすべての対象者をプロフェッショナルとして対等に尊重し、自らの責務をまっとうすることに集中するよう、意識を高めることが必要です。
また、セクハラしたくでもできないような、セクハラ行為がが物理的に生じ得ないような環境で練習・指導することをルール化しましょう。
指導者が選手の異性である場合は、この二人が二人きりにならないよう、選手の同性のサブ指導者やマネジャーを現場に同席させるようにします。
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