【厚生労働省】令和3年度「過労死等の労災補償状況」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26394.html
ポイント
過労死等に関する請求件数
3,099件(前年度比264件の増加)
支給決定件数
801件(前年度比1件の減少)
うち死亡(自殺未遂を含む)件数:136件(前年度比12件の減少)
脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
- 請求件数は753件で、前年度比31件の減少。
- 支給決定件数は172件で前年度比22件の減少。うち死亡件数は前年度比10件減の57件。
年齢別の傾向
- 請求件数は「50~59歳」268件、「60歳以上」256件、「40~49歳」168件の順で多い。
- 支給決定件数は「50~59歳」67件、「40~49歳」55件、「60歳以上」36件の順に多い。
高年齢層で多い。
精神障害に関する事案の労災補償状況
- 請求件数は2,346件で前年度比295件の増加。うち未遂を含む自殺の件数は前年度比16件増の171件。
- 支給決定件数は629件で前年度比21件の増加。うち未遂を含む自殺の件数は前年度比2件減の79件。
業種別(大分類)の傾向
- 請求件数は「医療,福祉」577件、「製造業」352件、「卸売業,小売業」304件の順で多い。
- 支給決定件数は「医療,福祉」142件、「製造業」106件、「卸売業,小売業」76件の順に多い。
請求件数、支給決定件数ともに、「医療、福祉」が最も多く、中分類でも「社会保険・社会福祉・介護事業」「医療業」の順に最も多くなっている。
年齢別の傾向
- 請求件数は「40~49歳」703件、「30~39歳」556件、「20~29歳」495件の順で多い。
- 支給決定件数は「40~49歳」200件、「20~29歳」153件、「30~39歳」145件の順に多い。
若年齢層で多い。
出来事別の傾向
- 支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」125件
- 「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」71件
- 「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」66件の順に多い
- 「出来事」とは精神障害の発病に関与したと考えられる事象の心理的負荷の強度を評価するために、認定基準において、一定の事象を類型化したもの。
パワハラが原因と考えられる精神障害の発病が目立つ。
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