5月31日は「世界禁煙デー」

喫煙が健康に与える影響は大きく、また、受動喫煙の危険性やニコチンの依存性も踏まえると、喫煙習慣は個人の嗜好にとどまらない健康問題となっていることから、生活習慣病を予防する上でたばこ対策は重要な課題です。
世界保健機関(WHO)は、昭和45年にたばこ対策に関する初の世界保健総会決議を行い、平成元年には5月31日を「世界禁煙デー」と定め、喫煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指した「たばこか健康かに関する活動計画」を開始しました。
日本でも、平成4年から、世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」として定め、各種の施策を講じています。
2024年の禁煙週間は、令和6年5月31日(金)から6月6日(木)までで、禁煙週間のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~」です。

<喫煙及び受動喫煙の状況については改善傾向>
厚生労働省の令和元年「国民健康・栄養調査」によると、現在習慣的に喫煙している人の割合は16.7%で、男性27.1%、女性7.6%。この10年間で、いずれも有意に減少しています。
受動喫煙の機会を有する人の割合は、飲食店29.6%、路上及び遊技場27.1%であり、平成15年以降有意に減少しています。

また、同省の令和4年度「喫煙環境に関する実態調査」の調査結果によると、一般施設・事業所、飲食店(第二種施設)における屋内の喫煙環境は、➢屋内全面禁煙74.1%、➢喫煙専用室設置9.7%で、屋内全面禁煙の割合は増加しています。

今さらだけど!たばこの害とは?

喫煙者本人の健康影響

喫煙は、がんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、COPDや結核などの呼吸器疾患等々多くの病気と関係し、予防できる最大の死亡原因です。
また、新型コロナで見られたように、他の原因で罹患した病気の重症化要因にもなります。

女性の喫煙・受動喫煙

女性の喫煙は、早産、低出生体重・胎児発育遅延などの影響があり、妊娠中の喫煙及び受動喫煙は乳幼児突然死症候群の要因となります。

受動喫煙–他人の喫煙の影響

副流煙や喫煙直後の呼気にも多くの有害物質が含まれています。わが国では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しているとされています。 何歳からでも、禁煙は、大きくかつ迅速な健康改善をもたらします。

禁煙に「遅すぎる」はありません!

禁煙による健康改善効果の例

  • 禁煙から24時間→心臓発作リスクが低下
  • 1か月経過→呼吸器症状改善・免疫機能回復によるかぜや感染症にかかりにくくなる
  • 1年経過→肺機能改善
  • 2〜4年経過→虚血性心疾患や脳梗塞リスク約1/3減少
  • 5年後以降→肺がんリスク低下
  • 10〜15年経過→病気リスクが非喫煙者レベルに低下

その他

イライラやニオイ、副流煙で断絶されていた人間関係が回復し、家庭が円満になる効果も。

出所:厚生労働省eヘルスネットより引用し、編集(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco

この機会に、皆さまも「本気で禁煙」を始めましょう。

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ・ペイハラ・カスハラ等ハラスメント対策や女性活躍推進、採用ブランディングなどを支援する人事コンサルティング会社です。