パワーハラスメントとは・必要なパワハラ防止策

パワーハラスメントとは

パワーハラスメント(以下、「パワハラ」という。)とは、職場において行われる

  1. 優越的な関係を背景とした言動であって
  2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより
  3. 労働者の就業環境が害されるものであり

1から3までの3つの要素を全て満たすもので、例えば以下のような言動がパワハラに該当し得ます。

パワハラの行為類型

パワーハラスメントの実態

働く人の3人に1人が、パワハラを経験しています。
過去3年間にパワハラを受けた経験

被害経験者のうち、「精神的な攻撃」を受けた方が最も多く、次いで「過大な要求」が多くなっています。

被害を受けたパワハラの内容

被害を受けた方は、強いストレスを感じ、そこから波及し仕事への意欲減退、コミュニケーション減少、不眠など、様々な影響を受けています。

パワハラ・セクハラ等ハラスメントを受けたことによる心身への影響

厚生労働省「心理的負荷による精神障害の認定基準」によると、以下のような出来事があった場合に精神障害を発症しやすくなると考えられます。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken04/dl/120427.pdf

心理的負荷「弱」の例

  • 上司等による「中」に至らない程度の身体的攻撃、精神的攻撃等が行われた場合

心理的負荷「中」の例

  • 上司等による次のような身体的攻撃・精神的攻撃が行われ、行為が反復・継続していない場合
    • 治療を要さない程度の暴行による身体的攻撃
    • 人格や人間性を否定するような、業務上明らかに必要性がない又は業務の目的を逸脱した精神的攻撃
    • 必要以上に長時間にわたる叱責、他の労働者の面前における威圧的な叱責など、態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える精神的攻撃

心理的負荷「強」の例

  • 上司等から、治療を要する程度の暴行等の身体的攻撃を受けた場合
  • 上司等から、暴行等の身体的攻撃を執拗に受けた場合
  • 上司等による次のような精神的攻撃が執拗に行われた場合
    • 人格や人間性を否定するような、業務上明らかに必要性がない又は業務の目的を大きく逸脱した精神的攻撃
    • 必要以上に長時間にわたる厳しい叱責、他の労働者の面前における大声での威圧的な叱責など、態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える精神的攻撃
    • 心理的負荷としては「中」程度の身体的攻撃、精神的攻撃等を受けた場合であって、会社に相談しても適切な対応がなく、改善されなかった場合

しかし、半数近くの方は、ハラスメントを受けた後、誰にも相談せずに泣き寝入りしたり、退職したりするに至っています。
その理由は・・・

ハラスメント(パワハラ・セクハラ)を受けて何もしなかった理由

実際、ハラスメントがあることや、あるかもしれないことを認識しても、勤務先は何もしてくれなかった、あるいは不利益な取扱いを受けたと回答している被害者が多くいます。

パワハラ・セクハラ等ハラスメント被害(可能性含む)を認識した後の勤務先の対応

さらには、ハラスメントがあることを認定した後も、何もしてくれなかった企業が多いようです。

パワハラ・セクハラ等ハラスメント認定後の勤務先の対応

では、勤務先がハラスメントの予防・解決のための取組を行っている場合はどうでしょうか。
勤務先がハラスメント対策に「積極的に取り組んでいる」と評価した方は、パワハラを経験した割合が低くなっています。

過去3年間のパワハラ経験を 勤務先のハラスメントの予防・解決取組評価別にみる

さらに、ハラスメント対策に取り組むことで、コミュニケーションの活性化やエンゲージメントの向上など、副次的な効果も期待できます。

パワハラ・セクハラ等ハラスメントの取組を進めたことによる副次的効果
企業は、ハラスメント対策に積極的に取り組むべきです。
他社の取組を見てみましょう。
研修や就業規則、相談窓口の対策に取り組んでいるようです。

企業がハラスメント(パワハラ・セクハラ等)予防・解決のため実施している取組

また、長時間労働の抑制や、コミュニケーションの活性化なども重視していることがわかります。

パワハラ・セクハラ等ハラスメント予防・解決のために実施しているその他の取組

特に、下図のような特徴の職場で、ハラスメントの発生が多くなっています。

パワハラ・セクハラ等ハラスメントがある勤務先の職場の特徴

コミュニケーション不足がハラスメントを招き、ハラスメントがコミュニケーション不全を引き起こす、
長時間労働がハラスメントを招き、ハラスメントが長時間労働を引き起こす、
という悪循環に、多くの企業が陥っています。
ハラスメント対策を講じる際は、コミュニケーション活性化・円滑化や長時間労働是正の対策も不可欠です。

ケンズプロのサポート

上各データからも、パワハラ対策は企業に不可欠です。
しかし残念ながら、パワハラ対策の強化により返ってコミュニケーションが遮断され、風通しが悪くなり、人間関係が悪化する事態も生じています。
必要な指導は毅然と、厳しくともしなければなりませんし、情報共有や協力体制が途絶えてはなりません。
当社は、コミュニケーションを減らすのではなく「増やす」ことを職場のシステムの組み込み、萎縮しないパワハラ対策をご提案します。

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