患者・利用者への虐待防止〜事業主が講じるべき対策

研修・勉強会の実施

研修や勉強会は、ダイレクトに注意喚起できるため、必須対策です。

  • 接遇マナー研修
  • 職業倫理研修
  • ケーススタディを含む虐待防止研修、等

疲労やストレスのたまらない働き方を整える

残業や深夜勤務、緊張感の高い仕事、連続勤務などが続くと、年齢や性別にかかわらず、誰もが疲労やストレスを抱えます。
疲労やストレスで、平常心を保つ力が低下すると、健康なときは抑えられていた感情も、抑えきれなくなり、爆発してしまうものです。
長時間労働や精神的負荷の高い業務が続かないよう、シフトを工夫し、職員の心身をしっかり休ませることが重要です。

  • 業務効率化による負担軽減・労働時間短縮
  • 勤務間インターバルの徹底
  • 緊張度の高い業務後の深夜勤務免除、休暇付与
  • リフレッシュ休暇制度導入、利用促進
  • 人材確保(既存職員の負担軽減のため)、等

風通しの良い職場環境を整える

職場環境や職員内の人間関係が荒んでくると、虐待等も起こりやすくなります。
つまり、環境や人間関係を爽やかで心地良く整えることが、虐待防止になります。

  • 患者・利用者とのトラブルや困りごとについて情報共有・意見交換する機会を設ける
  • 職員間のパワハラ・セクハラ等ハラスメントを防止する
  • セカンドハラスメントの不安なく利用できる相談窓口を整備する
  • ボトムアップの意見や情報提供を会議等で推進する
  • 心理的安全性コミュニケーションマナー等に関する研修を実施する
  • 挨拶を励行する
  • 整理・整頓・清掃・清潔を心がける、等

(参照・出典)厚生労働省『障害者福祉施設等における 障害者虐待の防止と対応の手引き』(令和4年4月)https://www.mhlw.go.jp/content/000944498.pdf

投稿者

株式会社 ケンズプロ
株式会社 ケンズプロ
ケンズプロは、パワハラ・セクハラ・ペイハラ・カスハラ等ハラスメント対策や女性活躍推進、採用ブランディングなどを支援する人事コンサルティング会社です。