ペイシェントハラスメント発生後、組織的な対応・再発防止策の検討

組織全体への影響の把握と支援

  • 被害者のみならず、被害者の同僚、上司等への影響を把握する。現場に居合わせた者が「助けられなかったこと」に自責の念を持ったり、話を聞いた同僚がショックを受けたりすることがあるため、組織全体の影響を把握する
  • ハラスメントが発生した部署の責任者及び看護者へのこころのケア、一時的なスタッフの増員等の支援を行う

ハラスメントのリスク要因の検討

  • 被害者及び加害者の双方に確認した事実、周囲の証言などからハラスメントの発生という出来事を把握し、リスク要因を検討する

対応の評価

  • 実施したハラスメント対策について安全管理体制の整備、ハラスメント発生後の対応等の一連の流れを評価する

リスクの再アセスメント

  • 評価に基づき、各施設におけるハラスメントのリスク要因を再度アセスメントする
  • ハラスメントが発生した事実を振り返り、ハラスメントが発生した部署だけではなく、委員会等で検討し、組織全体でアセスメントする必要がある

体制整備、マニュアルの改訂

  • 評価及び再アセスメントに基づき、施設環境、業務、職員の健康管理等の体制を改善する
  • 事例に基づき、マニュアルを見直す。必要時改訂し、施設内に周知する

情報の共有

  • 事例の概要、各施設のハラスメント対策及び対応、その評価、評価から導いた改善策等について全職員と情報を共有できるよう、報告会の開催や事例集の作成等を行う
  • 委員会等で再発防止策を検討する

    委員会で検討

    多様な属性の複数名のメンバーで構成された委員会等で検討することで、多様な視点で原因を分析し、多角的な対策を立案することができます。

    要因分析

    • 患者等に要因がある場合
    • 医療側に要因がある場合(人為的要因/医療機関のシステムに要因)
    • 一次要因は医療側にあるが、二次要因は患者側にある場合
    • 患者側、医療側双方に要因がある場合

    ※多くは、複数の要因が重なった末に事件化している
    ※誰かに非があるとも言えない小さな火種の連鎖で炎上することもある

    一次要因からWhy?を繰り返し、掘り下げていく

    要因を取り除く=対策を考える

    安全管理対策マニュアルの改訂(都度、常に改訂)

    社団法人日本看護協会『保健医療福祉施設における暴力対策指針』https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/guideline/bouryokusisin.pdf

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