ペイシェントハラスメントを受けたら、被害者は、毅然と、落ち着いて対応することが大切です。
できる限り一人で対応せず、職種や関係性や立場に関わらず、誰かに助けを求めます。
物理的な反撃はできるだけ避ける
- 過剰防衛に注意する
- 行為者に、言葉とジェスチャーで、拒否の意思表示・注意をする
- 身体に触れずに抑止できる場合は、触れない
- 押すよりは「引く」、物理的距離を取る、逃げる
一人で対応せず、応援を呼ぶ
- できるだけ複数人で対応する。相手が感情的になっている場合は特に
- 職種や関係性や立場に関わらず、他の職員に助けを求める・応援を呼ぶ(ナースコール・防犯ブザー等を利用する)
複数人で対応することで、以下のような利点があるためです。
- 患者等の行為を静止できる
- 被害者が精神的に余裕が生まれ、冷静になれる
- 現場の状況を複数の視点でより客観的に把握できる
- 複数の視点が入り、より良い解決策が見つかる
- 後に必要になったとき、正しい証言が得られる
相手を刺激しない
- 可能であれば行為者に低い声で話しかける
- 相手が感情的になるほど、冷静に
場所を変える(落ち着いて話せる場所に誘導する)
- 別室の環境を整えておく(凶器になる物を置かない、防犯カメラがある、医療者の出口を確保できる、他の患者の安全を確保できる環境)
※場所を変えることでエスカレートすることもあるため要注意
社団法人日本看護協会『保健医療福祉施設における暴力対策指針』https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/guideline/bouryokusisin.pdf
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